「誰が課題を登録するか」を競い合う文化も醸成

NECフィールディング、「Backlog」でリモートでも“迷わない”プロジェクト管理

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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NECフィールディングの経営システム統括部メンバー

 ヌーラボは、ICT機器の保守や運用支援を手掛けるNECフィールディングにおける、プロジェクト管理ツール「Backlog」の導入事例を公開した。

 同社のBacklog導入のきっかけは、「保守作業支援システム刷新」のプロジェクトだったという。コロナ禍でキックオフしたため、対面での打合せや担当の割り振りができず、プロジェクト管理ツールの導入を検討。プロジェクトには、ITに詳しくない業務部門の担当者が多かったことから、誰にとっても使いやすいツールなことを決め手にBacklogが採用された。

 同社が得られた導入効果は3つある。

 ひとつ目は、情報の一元管理によって、「迷わないプロジェクト」を実現したことだ。機能要望や改善提案をBacklogに登録して、背景や効果、コスト、代替策、実装条件までを明確化。定例会議での優先順位付けを経て、月2回の実装をスムーズに進めることができた。プロジェクトの進行状況も誰でも把握できるようになり、混乱や属人化も防いでいる。

Backlogの課題にユーザーストーリー(機能要望や改善提案)を起票

 2つ目は、直感的なUIによる「社内全体へのBacklog定着」だ。ITに不慣れな業務担当者でも戸惑うことなく利用でき、「誰が最初に課題を登録するか」を競い合うような文化が自然と生まれたという。会議で出た内容もその場で即座に起票されるなど、自発的な活用が進んでいる。

 3つ目は、Backlogの「他業務への活用拡大」だ。契機となったプロジェクトにとどまらず、障害記録の管理ツールとしても活用。検出工程や影響範囲、対応履歴などをカスタム属性で管理することで、対応状況や経緯を共有できるようになった。現在は、10件以上のプロジェクトでBacklogが稼働中だ。

 NECフィールディングは、「属人的だった管理をBacklog上に移行することで、業務改善が進み、効率も格段に上がっています」とコメントしている。

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