バッテリーで7時間25分も動作しました

8万円台で買える最新モバイルPCの速度を計ってみた=富士通「FMV Lite WA1/J2」実機レビュー

　富士通クライアントコンピューティング（FCCL）の「FMV Lite WA1/J2」は、15.6型フルHD 液晶ディスプレー（1920×1080ドット、141ppi、ノングレア）という大画面を、360×243×19.9mm、約1.7kgという薄型・軽量ボディーに搭載した、毎日携帯できるモバイルノートPC。「富士通 WEB MART」にてオプションを選んで購入できます。

　「FMV Lite WA1/J2」はどのぐらいのパフォーマンスを備えているのでしょうか？　今回は、Win 11 Home/ Core i5-1235U/ RAM16GB/ SSD512GB/ Office付きという構成のモデル（直販価格13万4800円）を試用しているので、定番ベンチマークでその実力をチェックしてみましょう。

富士通クライアントコンピューティング「FMV Lite WA1/J2」8万9800円～

今回の試用機はCore i5-1235U/ RAM16GB/ SSD512GBを搭載しています

　まず「FMV Lite WA1/J2」のCPU性能ですが、「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は5229pts、CPU（Single Core）は1450pts、「CINEBENCH 2024」のCPU（Multi Core）は307pts、CPU（Single Core）は87ptsを記録しました。

　「FMV Lite WA1/J2」が搭載する「Core i5-1235U」は、10コア（高性能コア×2＋省電力コア×8）、12スレッド、最大4.40GHz、15W動作の低消費電力性能を重視した「Uシリーズ」のプロセッサーです。高性能を重視した「Pシリーズ」と比べると、CPU性能は低めとなります。

　それでもオフィスアプリ、ブラウザーの利用、動画視聴などの一般的な用途であれば、十分快適なパフォーマンスを備えています。

「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は5229pts、CPU（Single Core）は1450pts

「CINEBENCH 2024」のCPU（Multi Core）は307pts、CPU（Single Core）は87pts

　つぎに3Dグラフィックス性能ですが、「3DMark」のTime Spyは1253、Fire Strikeは3394、Wild Lifeは8954、Night Raidは11501となりました。

　また、「ファイナルファンタジーXIV：暁月のフィナーレベンチマーク」のスコアは4973（普通）、「ファイナルファンタジーXIV：黄金のレガシーベンチマーク」のスコアは3105（設定変更を推奨）、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」のスコアは1622（動作困難）となりました。

　暁月のフィナーレであれば実用的な速度でプレイできますね。黄金のレガシーは画質設定を少し下げれば、問題なく遊べそうです。FINAL FANTASY XVはさすがにちょっと厳しいようですが、解像度や画質を調整すればプレイできる3Dゲームは数多く見つかるはずです。

「3DMark」のTime Spyは1253

Fire Strikeは3394

Wild Lifeは8954

Night Raidは11501

「ファイナルファンタジーXIV：暁月のフィナーレベンチマーク」（1920×1080ドット、標準品質、ノートPC）のスコアは4973（普通）

「ファイナルファンタジーXIV：黄金のレガシーベンチマーク」（1920×1080ドット、標準品質、ノートPC）のスコアは3105（設定変更を推奨）

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」（標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン）のスコアは1622（動作困難）

　「FMV Lite WA1/J2」のストレージは「WD PC SN740 SDDQNQD-512G-1016」が搭載されており、「CrystalDiskMark 8」のシーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は3557MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は3323MB/sとなりました。「Core i5-1235U」搭載機としては十分すぎるスピードを備えたストレージが搭載されています。

ストレージは「WD PC SN740 SDDQNQD-512G-1016」を搭載

「CrystalDiskMark 8」のシーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は3557MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は3323MB/s

　さて注目はバッテリー駆動時間。「FMV Lite WA1/J2」は49Whのリチウムイオンバッテリーを搭載していますが、ディスプレー輝度を40％に設定して「PCMark 10 Gaming Battery Life」を実行したところ7時間25分動作しました。

　低消費電力性能を重視した「Core i5-1235U」を採用しているだけに、15.6型の大画面ディスプレーを搭載していながら、モバイルノートPCとして長時間屋外で活躍してくれるスタミナ性能を備えていることが証明されました。

ディスプレー輝度を40％に設定して「PCMark 10 Gaming Battery Life」を実行したところ7時間25分動作

　「FMV Lite WA1/J2」は、15.6型フルHDディスプレーを搭載しつつ、19.9mm、約1.7kgという薄型・軽量ボディーを実現したモバイルノートPCです。

　Core i5-1235U、16GBのメモリーを搭載し、日常の作業からエンタメまで快適にこなせます。さらに、豊富なインターフェースとノングレア液晶により、どんな環境でも使い勝手良好。価格も手頃で、コスパに優れた1台です。

「FMV Lite WA1/J2」の主なスペック
ディスプレー	15.6型ワイド 1920×1080ドット / 1677万色 LEDバックライト付 TFTカラーLCD（フルHD）（ノングレア液晶）
CPU	インテル® Core™ i5-1235U プロセッサー / インテル® Celeron® プロセッサー 7305
グラフィックス	インテル® Iris® Xe グラフィックス / インテル® UHD グラフィックス（CPUに内蔵）
メインメモリー	標準8GB（4GB×2）または標準16GB（8GB×2) / 最大32GB （デュアルチャネル対応 DDR4 SDRAM PC4-3200（DDR4-3200））
ストレージ	約256GBまたは約512GB SSD（PCIe）
インターフェース	USB 3.2（Gen2）Type-C ×1（USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応）、USB 3.2（Gen1）Type-C ×1、USB 3.2（Gen1）Type-A ×1（電源オフUSB充電機能付）、USB 3.2（Gen1）Type-A ×1、HDMI出力端子 ×1、RJ-45 ×1、オーディオコンボジャック×1
Webカメラ	HD Webカメラ内蔵（プライバシーカメラシャッター付）（有効画素数約92万画素）
サイズ／重量	360×243×19.9mm / 約1.7kg
サポートOS	Windows 11 Pro 64ビット版 / Windows 11 Home 64ビット版
Office	Microsoft 365 Basic + Office Home & Business 2024（個人向け）/なし

■関連サイト

• 「FMV Lite WA1/J2」
• 「富士通 WEB MART」