ソラコム、IoTデバイス電力削減の新機能「一括書き込み」を提供開始
ソラコムは4月10日、IoTプラットフォーム「SORACOM」のデータ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest Data(ソラコムハーベストデータ)」に新たな「一括書き込み」機能を追加したと発表した。
SORACOM Harvest Dataは、インフラを用意することなくIoTデバイスからセンサーデータを安全かつ手軽に収集・蓄積できるサービスだ。既に多くのPoC(概念実証)や小・中規模のIoTシステムで活用されているが、今回の「一括書き込み」機能でさらに通信効率が向上した。複数の計測データを一度の通信で記録するため、通信回数を削減し、電力消費を抑えられるという。これにより、電力制約のある環境でも安定運用が可能となる。
「一括書き込み」機能は特に電力が不十分な遠隔地での設備やインフラ管理用途での利用が期待される。ダムや河川の水位監視、農業用水路の流量測定、橋梁のモニタリングといったシーンでは、IoTデバイスを限られた電力で稼働させる必要がある。そんな現場での通信負荷を低減し、長期間の安定運用を実現する本機能は、電池交換や充電作業を軽減し、保守業務の効率化にも貢献する。利用にはSORACOM IoT SIMとSORACOM Harvestの利用料金が発生し、詳細は公式ドキュメントで確認できる。

