ファーウェイ通信 第236回

音質、ノイズキャンセリング、デザインと、ファーウェイの最先端技術を凝縮！

ファーウェイの技術の粋を集めた最上位イヤホン 「HUAWEI FreeBuds Pro 4」レビュー

新開発の形状記憶フォームチップで遮音効果を高めた
これまで以上に高められたノイズキャンセリング効果

　FreeBuds Pro 4が搭載するインテリジェント・ダイナミックANC（アクティブノイズキャンセリング）をさまざまな場所で試した。ユーザーがイヤホンを使用する環境のノイズ状況を自動解析して、適切な消音バランスをAIが自動調節する。

　AI解析のチューニングによって「人の声」の低減効果が約50％向上した。さらに、FreeBuds Pro 4には従来のシリコン製イヤーチップのほかに、ファーウェイが新しく開発した形状記憶加工イヤーチップが付属する。この形状記憶加工イヤーチップのパッシブな遮音性能が圧巻だった。

シリコン製イヤーチップ以外に、新開発の形状記憶フォームチップが用意されている

通常のシリコン製は4サイズ、形状記憶加工イヤーチップは3サイズが標準で付属する

耳に合うイヤーピースのサイズを見つけるためにアプリの「イヤーチップの適合テスト」の機能を活用したい

　HUAWEI AI Lifeアプリを開いて、「ノイズコントロール」のメニューから「ダイナミック」を選択する。騒々しいカフェでは、隣で賑やかに談笑する4人組グループの会話がANCをオンにするだけでほぼ聞こえなくなった。さらに音楽や動画のサウンドを再生し始めると環境ノイズは見事にシャットアウトされ、コンテンツの中に深く入り込める。

HUAWEI AI Lifeアプリでアクティブノイズキャンセリングのモードを4種類から選べる。AI解析により、周囲のノイズ環境に合わせて消音効果を自動で最適化する「ダイナミック」を選んでおけば安心だ

　実はイヤーチップは、標準のシリコンのものでも十分に高い遮音効果が得られる。だが、形状記憶加工イヤーチップの遮音効果はさらに高い。肌に触れる部分の素材を低密度形状記憶スポンジとしたことで密着度が高まり、音漏れの原因となる“すき間”が解消される。

　耳のサイズに適したイヤーピースを選び、イヤホンを耳に装着するだけですでに一定の高い遮音効果が感じられる。イヤーチップは内部の軸の部分と、イヤホンのノズルに着脱する部分に高度の異なる医療グレード液体シリコンを採用している。3つの異なる素材を組み合わせて成形したイヤーチップが優しく、しっかりと耳にフィットすることにより、上質な静寂の中でサウンドに浸る体験が味わえる。

　ANCのモードは「ダイナミック」を選んでおけば、あらゆるリスニングシーンで快適さが増す。ただ、屋外を歩きながら使う際には忘れずに「外部音取り込み」に切り替えよう。外部音取り込みとANCを切り替えた時に音のバランスが崩れないところもHUAWEI FreeBuds Proシリーズの魅力だ。

AI通話ノイズリダクションは騒音下で話をしても声のみ伝える
外出時でのビデオ会議でも欠かせないツールになりそう

　最後にFreeBuds Pro 4のハンズフリー通話性能を試した。本機が搭載するAI通話ノイズリダクション機能は、おそらく試せば誰もが驚くほどの効果を発揮する。

　イヤホンに内蔵する複数の通話用マイクと、骨伝導方式を採用する高性能音声認識（VPU）センサーにより、ユーザーの声を常時ベストな状態で通話相手に届ける。筆者も家族にFreeBuds Pro 4を装着してもらい、ビデオ会議アプリで会話してみた。声のバランスがとてもフラットで自然なうえ、ノイズによる干渉がなく聴きやすい。

　約100dBの大きな騒音までも除去するというAI通話ノイズリダクションは強力だった。100dBといえば電車の走行音、音楽ライブの会場に渦巻く騒音に近いほどの大きなノイズだ。筆者は日常的なノイズ環境で試したが、FreeBuds Pro 4を装着している家族がキッチンで水仕事を始めても生活ノイズが一切漏れ聞こえることがなく、家族の声しか聞こえない。

　これほど強力な通話ノイズリダクション機能を搭載するワイヤレスイヤホンは、筆者が知る限りではほかにあまりないと思う。ユーザーが小声で話しても、FreeBuds Pro 4は通話音声と切り分けて背景ノイズだけを抑え込んでくれる。外出時のオンラインワークにもFreeBuds Pro 4は欠かせないツールになりそうだ。

　筆者は、もはやFreeBuds Pro 3で進化の限界に到達したと考えていたが、最新モデルはあっさりと期待を超えてきた。FreeBuds Pro 4は、間違いなく2025年を代表するワイヤレスイヤホンとしてファンに鮮烈な記憶を刻むことだろう。

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　HUAWEI FreeBuds Pro 4は、ファーウェイ公式オンラインストアやECサイト、専門店などで発売中。市場想定価格は2万8800円。

　カラバリはブラック、グリーン、ホワイトの3色で、本体サイズ／重量は約29.1×21.8×23.7mm／約5.8g、充電ケースは約46.9×65.9×24.5mm／約47g。バッテリー駆動時間はANCオフ時は、イヤホン単体で約7時間、充電ケース併用で最長33時間、ANCオン時は単体で約5時間、ケース併用で最長23時間の音楽再生が可能としている。

グリーンとホワイトも魅力的

 

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