サムスンディスプレイ製QD-OLEDパネルは何がスゴイ？ ポイントは白なしRGBのみで色を再現している点

JAPANNEXTのディスプレーには焼き付き防止機能も
グラファイトシート採用で高い放熱効果を実現

──有機ELパネルは同じ映像を長時間表示させると焼き付きが生じるという短所がありますが、御社のQD-OLEDではどのような施策を講じていますか？

高橋氏：まず、材料の特性を向上させ、焼き付きに対する性能を引き上げている状況です。それに加えて、焼き付かないようにするアルゴリズムをソフトウェアで実装しています。このソフトウェアは、QD-OLEDを手掛けたころから用意していたアイテムなのですが、その内容も年々進化しています。もちろん、LCDと比較すると構造上、回避できないところはあるのですが、いろいろな制御を入れることで焼き付かない工夫を施しているというわけです。セットメーカーさん独自の焼き付き防止機能もあると思いますが、JAPANNEXTさんのJN-QOLC49G144DQ-HSC9Lですと、タスクバーのディテクション機能では自動的に輝度を下げて焼き付きを防止します。ほかにも、ピクセルシフト機能やスクリーンセーバー機能などが用意されています。そのほか、2024年のモデルでもフリッカーに対する機能を備えているのですが、2025年の新製品では、低解像度でもフリッカーについても改善を入れる形で機能が向上しています。

焼き付き防止機能も搭載している

他社製品との差別化を図るため、QD-OLEDの利点を発揮できるよう画質にこだわった製品開発を行なってきたと話す金氏

──熱対策についてはいかがですか？

高橋氏：既存のWhite OLEDの製品と比べて、弊社のQD-OLEDの特徴として、パネルの裏側にグラファイトシートを使っている点が挙げられます。White OLEDの製品では、アルミニウムシートを張っているものが多いのですが、弊社はどの製品にもグラファイトシートを採用しています。グラファイトはアルミニウムに比べて熱伝導性に優れるため、かなり高い放熱効果が得られます。そのため、パネルの劣化も抑えることができるわけです。

テレビとPCでは用途が異なるためサイズも変えているのだという。また、テレビ用では高輝度、PC用ではリフレッシュレートや画質といったように需要も違うと説明する金氏と高橋氏

──今回の49型もやはりゲーミング用途を意識したモデルなのですか？

金氏：49型は27型を横に2枚並べたサイズなので、ゲーミング用途でもいいですが、音楽における作曲や編曲といった作業でも扱いやすいと思います。そのため、49型は市場において大きな意味があるモデルだと自負しています。

──ありがとうございました。

　JAPANNEXTの49型ウルトラワイドディスプレーのJN-QOLC49G144DQ-HSC9Lは、サムスンディスプレイ製のQD-OLEDパネルを用いることで、高い色再現性や高輝度を実現し、かつウルトラワイドによる迫力あるゲームプレイが可能となっている。

　そこで次回は、JN-QOLC49G144DQ-HSC9Lがどのようなディスプレーなのかを紹介しよう。

（提供：株式会社JAPANNEXT）

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