Backlogにすべての情報を集約して属人化も解消

成長著しい知育アプリ「ワオっち!」、Backlogで問い合わせ対応件数を5倍に

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 ヌーラボは、教育事業を展開するワオ・コーポレーションにおける、プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」の活用事例を公開した。Backlogは、同社の知育アプリ「ワオっち!」の開発チームで導入され、業務効率化と属人化解消に寄与。問合せ対応件数を5倍に拡大するという成果も得られているという。

 学習塾の経営やオンライン個別指導サービスの提供など、さまざまな教育事業を手掛けるワオ・コーポレーション。その中でも知育アプリシリーズ「ワオっち!」は、シリーズ累計1900万ダウンロードを達成するなど成長著しく、それに伴い問い合わせ件数も急増していたという。

子ども向け知育アプリシリーズ「ワオっち!」(ヌーラボのブログより)

 一方、問い合わせにも対応する「ワオっち!」の開発チームでは、担当者の個人的な記憶や経験に頼る属人化が課題となっており、対応品質やスピードにばらつきが生じていた。また、異なる部署やメンバーが関わる業務が増える中、タスク管理の複雑化が進み、進捗確認や情報共有に手間がかかっていたという。

 こうした課題を解決すべく導入したのがBacklogだ。単なるタスク管理にとどまらず、多様なメンバーが共通の目標に向かって作業する「チームワークマネジメント」の視点で効率よく連携できる環境を整えるために、同ツールを選択した。

 開発チームは、Backlogの導入によって3つの成果を得られている。

 ひとつ目は、「属人化の解消とスムーズな情報共有」だ。メンバー全員のすべてのタスクや対応履歴をBacklogで一元管理することで、誰でも過去のやり取りや対応内容を確認できる環境を構築した。チーム全体での情報共有もスムーズになり、新人メンバーも迅速に業務に対応できるようになった。

 2つ目は、「対応品質の向上とユーザー満足度の改善」。問い合わせ内容を「種別」「カテゴリ」「マイルストーン」で分類し、類似事例を効率的に検索できる仕組みを整備した。適切で迅速な対応が可能になり、さらには、問い合わせの分析からFAQを改善することで、ユーザーの自己解決率を向上させ、問い合わせ件数を半減できたという。

 3つ目は、「業務効率化と対応件数の大幅な増加」だ。Backlog APIを活用して課題起票やレビュー管理を自動化して、手作業での工数を削減。これにより対応可能な問い合わせ件数を約5倍に増加させた。加えて、定期的な運用ルールの見直しによって、チーム間の連携も強化され、全体的な業務効率を向上させている。

 ワオっち!開発チームのセールスセクション リーダーである小林大陸氏は、「Backlogを利用することで部署間の情報共有が円滑になり、課題解決のスピードアップや業務の効率化が期待されます。特にリモートワーク環境下では、Backlogの柔軟性が強みとなり、多様な働き方を支える重要なツールとなるでしょう」と語っている。今後は、他の部署にもBacklogの利用を拡大していく予定だ。

ワオ・コーポレーション ワオっち!開発チーム セールスセクション リーダー 小林大陸氏

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