ビデオ会議で知られるZoomは11月25日、社名から「ビデオ」の文字を削除し、「Zoom Communications Inc.」に変更することを発表した。同社の事業範囲の拡大と今後の成長戦略を反映したもの。
Zoomは2011年の創業以来、ビデオ会議ソリューションを主力としてきたが、現在はAIを活用した包括的なワークプレイス・ソリューションを提供するAI企業にシフトしている。「Zoom AI Companion」というAIアシスタントを中心に、会議のタスク要約やメール返信の下書き、会議の準備支援などのAIツールを展開している。
創業者でCEOのエリック・ユアン氏は、将来的には従業員の業務知識を備えたデジタルツインの実現を目指しており、これにより週4日勤務を可能にする生産性向上を実現したいとしている。
社名変更は、単なるビデオ会議企業からAIを活用した統合コミュニケーション・プラットフォームへの転換を象徴する出来事と言えそうだ。