本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「Virtual Private Gateway (VPG) Type-F2 が正式リリースになりました!」を再編集したものです。
本日は、ついに正式リリース(GA)を迎えたVirtual Private Gateway(VPG)Type-F2について、改めてご紹介させていただきます。
VPG Type-F2は2024年7月のSORACOM Discoveryで発表しました本稿公開時点で一番新しいVPGで、デバイスとオンプレミスやクラウドの閉域サーバが、プライベートIPアドレス同士でシームレスに通信できるネットワーク環境を提供します。
今回の正式リリース (General Availability、GA) により、お客様は安心して本番環境での導入を進めることができるようになりました。
Public Beta 期間中にお寄せいただいたフィードバックをもとに、通信の安定性や接続品質の最適化を図る改善を実施しました。たくさんのフィードバックをありがとうございました。
VPG Type-F2とは?
ここで、正式リリースを迎えたVPG Type-F2の特徴を改めてご紹介します。
- シンプルなネットワーク設計 – Gate Peerの構築を不要とし、ルーティングのみでプライベートネットワークの接続が可能です。お客様のデータセンターやクラウドからSIMのプライベートIPアドレス 10.128.0.1 (例) にインターネットを一度も通らずに直接接続するネットワークを構成できます。
- 柔軟な接続方式 – Transit Gateway VPC Attachment, Transit Gateway Peering, Site to Site VPN(IPSec), AWS Direct Connectなど、複数のお客様環境との接続オプションをサポートしています。お客様の環境がオンプレミスであっても、またクラウドであってもセキュアなネットワークを構築いただけます。
- コスト最適化 – VPG Type-F2の基本料金はType-Fよりも少し高めですが、プライベート接続費用が基本料金に含まれており、Gate Peerが不要なためお客様のIT総所有コストを最適化いただけます。
スタートアップからエンタープライズのお客様まで多様なプライベート通信のニーズにお応えするために、VPG Type-F2ではシンプルなセキュアネットワークを少ない運用負荷でご利用いただけるようになっています。
お客様の活用事例
国内外を問わずお客様システムでVPG Type-F2の活用が進んでおりますが、その中から株式会社hacomono様の活用事例をご紹介します。
hacomono様は会員管理・予約・決済をはじめ、スクール管理・在庫管理など、リアル店舗や施設の基幹業務を支えるクラウドサービスを提供しています。
VPG Type-F2の活用で、お客様サポート時に施設や店舗の設備へのセキュアかつリアルタイムなアクセスを通じて現場の状況やシステムの動作状況を確認しながらサポートを行うことができるようになったとのお声をいただいております。
hacomono様ではこれまでSORACOM Napterを活用して設備の制御やリモートメンテナンスを行っていましたが、ビジネスの拡大に伴ってシステム全体の最適化を目指してVPG Type-F2への移行をすすめており、ビジネスフェーズに合わせてSORACOMのサービスを最大限活用していただいている点も大きな特徴となっています。
VPG Type-F2のご利用料金
VPG Type-F2のご利用料金は下記のWebサイトを参照ください。
また、ご利用料金見積もりのツールもご用意がありますのでこちらもご活用ください。次のリンクを開いていただいて「SORACOM サービス利用料の見積もり→」から「ネットワーク」でVPGのページになります。
構成やお見積りでご不明な点がありましたらお問い合わせ窓口までお気軽にご相談ください。担当者より構成のレビューやお見積もりのサポートをご案内いたします。
さいごに
ここまでVPGの開発と改善を進めることができたのは、ひとえに皆様からのフィードバックのおかげです。VPGが今後もさらに進化を遂げるために、正式リリース後も引き続きご意見ご要望やお困りの点をお寄せいただければと思います。
ぜひVPG Type-F2でよりシンプルでセキュアなIoT通信ネットワークを構築してみてください!
― ソラコム松本 ysk(ユウスケ)
投稿 Virtual Private Gateway (VPG) Type-F2 が正式リリースになりました! は SORACOM公式ブログ に最初に表示されました。
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