三菱電機とソラコム、松尾研究所が共同開発した「Office-in-the-Loop」システムでHVACの効率化に挑む
ソラコムが松尾研究所、三菱電機と共同で進めるプロジェクト「IoT x GenAI Lab」における研究成果が、2024年11月に中国杭州で開催された「ACM BuildSys2024」に採択され、発表された。
この「Office-in-the-Loop」システムは、オフィス内の温度、照度、レイアウト、居住者の位置といった環境パラメータをリアルタイムで収集し、それを生成AIに入力データとして活用する。従業員の快適度に関するフィードバックを収集し、AIモデルが人間の快適さを配慮した予測を行うことで、最大47.92％の電力消費削減と26.36％の快適度向上を実現しているという。
ソラコムはIoTの専門家として、データの設計と収集するためのシステムの実装を担い、そのデータが生成AIの分析基盤として機能することを可能にしている。研究の詳細は「Office-in-the-Loop for Building HVAC Control with Multimodal Foundation Models」論文として確認可能であり、この先端技術はテクノロジーの民主化を推進する礎となっている。