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日本でユーザーイベント初開催、「Notion Mail」などの最新機能と“変わらない信念”を紹介

4年間でユーザー数は100倍! 1億人が使うビジネスツール「Notion」は何が魅力か

2024年11月11日 07時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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メール体験を刷新する「Notionメール」など新機能を紹介

 Notionでは今年、80もの機能改善を発表している。その中には先述した「Notionサイト」なども含まれる。ハーリー氏は、10月の米国イベントで発表された最新機能を中心に紹介した。

今年追加された新機能の例。「チャート」「編集の提案」「データベースの高速化」など

 新機能で最も目を引くのはメールアプリの「Notionメール」だろう。これはNotionが2月に買収した、エンドトゥエンド暗号化を特徴とするSkiffをベースとしたメールクライアントとなる。

 ハーリー氏は「メールは世界10億人が毎日使うツールだが、この20年間変わっていない」と指摘し、Notionメールはこれまでのメールとは異なる体験を提供すると語る。Notionの一部に組み込まれ、メールの下書きやインボックスの整理をNotion AIに手伝ってもらうことができる。もちろんデザインにもこだわっているという。

 そもそもなぜメール機能を提供しようと思ったのか。そう尋ねたところ、ハーリー氏は「(現在のメールに対する)ユーザーの満足度は低い。われわれは直感的で美しいメールプロダクトを構築し、Notion AIを活用して顧客にバリューをもたらす」、そしてコスロウシャシ氏は「Notionはナレッジマネジメントなどの分野を再考案した。同じことをメールでも行う」と、それぞれに自信を見せた。

Notion Mailは現在、プレビュー版のウェイティングリストへの登録受付中で、2025年初頭には一般提供開始となる予定だ

 さらに、Notionワークスペース上で利用できるNotion AIを、質問回答、要約、翻訳、下書きなどができる“オールインワンのAI”として刷新している。また、新たにGoogle DriveやSlackとの連携機能も追加され、さらに体験が改善されると説明した。

 Notion AIを活用する国内企業の事例として、大阪ガスが紹介された。同社のNotion AIを導入したチームは、導入していないチームと比べて情報検索にかかる時間を35%削減できたという。

 このほか、アンケートの作成や回答の分析を行う「Notionフォーム」、レイアウトの高度なカスタマイズを可能にする「Notionレイアウト」、クリエイターが作成したテンプレートを販売する「Notionマーケットプレイス」なども紹介した。

Notionフォームのユースケースとしては、アンケートのほかタスク依頼、問題の報告、データ収集などが想定されている

今後はエンタープライズ向け機能として「Microsoft Teams」や「Salesforce」との統合をリリース予定だ

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