タスクの見える化やリアルタイムでの進捗確認で生産性を向上

西武ライオンズ広報は、慌ただしいシーズン開幕を「Backlog」で乗り切る

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 ヌーラボは、「埼玉西武ライオンズ」を運営する西武ライオンズにおける、プロジェクト・タスク管理ツール「Backlog」の活用事例を公開した。同社の広報部に約3年前に導入され、タスクの見える化やリアルタイムでの進捗確認、全体のスケジュール管理に活用されている。

 Backlogは、広報部に導入される前に、グッズ企画・制作を担当する「MDチーム」で利用されていた。多くの商品を取り扱うMDチームの複雑な業務を、Backlogが見える化していたという。

 このMDチームでの成功を受けて、広報部もBacklogを導入。同部もメンバーの増加に伴い、タスク管理や進捗の見える化が課題になっており、前職で使用経験があったしていたメンバーが推進者になって、Backlogの浸透を進めていった。

西武ライオンズ 広報部(左から)服部氏、宮嶋氏、赤坂氏

 野球球団は情報発信の機会が多く、広報部も膨大な量のタスクを抱えている。特に、PRすべきコンテンツが集中するシーズン開幕には、最大200件のタスクが同時進行する。そのタスクの見える化とスケジュール管理に、Backlogが活用されている。

 Backlogのガントチャートを用いることで、個々のタスクだけではなく、前後のタスクとのつながりも確認できるようになり、「タスクの遅延が全体のスケジュールにどう影響が出るか」を伝えやすくなったという。進捗共有の週次ミーティングも、長い時は2時間かかっていたのが今では30分ほどに短縮できている。

 また、広報部は外出や出張が多いが、Backlogと「Microsoft Teams」と連携させることで、外出先でもやり取りできるようになった。コメントの既読・未読がわかる機能や、スターを送れる機能も、円滑なコミュニケーションに役立っているという。

 西武ライオンズの広報部は、「広報部内では、Backlogによるタスク管理がすっかり浸透しました。今後、まだBacklogを活用していない部署へも利用が広がり、Backlogを共通のプラットフォームとして業務がより効率的になるといいなと思っています。Backlog上のやり取りや情報を共通言語にすることで、部署間のコミュニケーションがよりスムーズになると期待しています」とコメントしている。

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