Radeonのよさは、敏感な人は気づき始めている
高コスパなLEVELθになぜ1世代前のAMD Radeon RX 6600モデルが? ユニットコム&AMD担当者に聞いてみた
2024年11月08日 11時00分更新
フルHDでのゲームプレイはしっかりできる
FSRの効力も実感
では、RX 6600を搭載するモデル「LEVEL-M1P5-R45-DPX-MINT SHERBET」を実際にお借りしたので、どれくらいの性能があるのかチェックしていこう。
試用機の主なスペック | |
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CPU | AMD Ryzen 5 4500(最大4.1GHz)、6コア/12スレッド |
CPUクーラー | トップフロー空冷クーラー |
グラフィックス | AMD Radeon RX 6600 |
メモリー | 16GB、DDR4-3200 DIMM (PC4-25600) |
ストレージ | 500GB SSD(NVMe対応) |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T) |
チップセット | AMD B550 チップセット |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE認証 |
サイズ | およそ幅220×奥行411×高さ441mm |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
LEVEL-M1P5-R45-DPX-MINT SHERBETは、RX 6600のほか、Ryzen 5 4500、16GBメモリー(16GB×2)、500GB SSD(NVMe対応)という構成だ。製品名にあるとおり、RGBのライトにミントシャーベットを採用しているのも特徴。加えて、この構成で10万4800円から購入できるというのもポイントだ。
まずは、3Dグラフィックス性能を計測できる「3DMark」をチェックした。結果は「Time Spy」が7807、「Time Spy Extreme」が3644、「Port Royal」が4091という結果になった。
Time Spyの結果は上々だが、Dirext X12かつ4Kでの計測となるTime Spy Extremeや、レイトレーシングによるゲームプレイを想定したPort Royalは、少し物足りないスコアーとなった。しかし、フルHDで快適に遊べるというコンセプトなのがLEVELθなので、Time Spyがこれくらいのスコアーであれば十分といえるだろう。
続いて、「Apex Legends」のゲームプレイ時のフレームレートを計測した。射撃訓練所を周回した際のフレームレートを、「Fraps」で計測した。結果は以下のとおり。
結果は、平均でフルHDだと144fps以上、WQHDで100fps以上、4Kで60fps以上で遊べるということがわかった。フルHDでカジュアルに楽しむというのであれば、144Hz以上で遊べるというのは大きいだろう。
なお、フルHDの状態でFSR 3.1をオンにしたところ、平均フレームレートは169.215、最小は134、最大は210fpsまで上がった。Apex Legendsでいうと、FSR 3.1は効果があるということがわかった。
「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」は、最高設定、フルスクリーンという設定で、フルHD、WQHD、4Kに変更して計測した。
結果は、フルHDが8815(快適)、WQHDが6631(やや快適)、4Kが3367(設定変更を推奨)となった。
なお、3DMarkとFFXIVベンチマークでAFMF2をオンにした際のスコア―については、コチラの記事で確認できるので、合わせてチェックしてほしい。
続いて、「ストリートファイター6 ベンチマーク」をチェック。フレームレート上限を120に設定し、こちらもフルHD、WQHD、4Kに変更して計測した。計測時のフレームレートを見てみると、フルHDが平均59.83fps、WQHDが59.70fpsとなった。設定変更すればWQHDでも遊べそうだが、やはりフルHDがメインストリームとなるだろう。
1920×1080ドット | ||
---|---|---|
SCORE | AVERAGE | |
FIGHTING GROUND | 100 | 59.83fps |
BATTLE HUB | 100 | 59.92 |
WORLD TOUR | 80 | 57.57fps |
2560×1440ドット | ||
---|---|---|
SCORE | AVERAGE | |
FIGHTING GROUND | 100 | 59.70fps |
BATTLE HUB | 100 | 59.66 |
WORLD TOUR | 80 | 56.92fps |
2560×1440ドット | ||
---|---|---|
SCORE | AVERAGE | |
FIGHTING GROUND | 50 | 30.13fps |
BATTLE HUB | 50 | 40.83 |
WORLD TOUR | 50 | 36.53fps |
結果は、4Kだと評価が「設定変更が必要」となったが、WQHDとフルHDでは「快適にプレイできます」となった。繰り返しになるが、フルHDではストリートファイター6も快適にプレイできるというのがわかったので、こちらもコンセプトどおりといっていいだろう。
最後に「黒神話:悟空」のベンチマークを計測した。こちらは、WQHDは厳しかったので、1920×1080ドットに設定して画質レベルを「高」「中」「低」に変更しつつ計測した。
結果は、高だとギリギリ平均60fpsを超えなかったが、中と低だとそれを超えてきた。加えて、FSRをオンにすると、高でも70fpsを超え、中、低では最低フレームレートも60fpsを超えた。AAAタイトルの本作でも、FSRは十分威力を発揮することもわかった。
ベンチマークを振り返ると、WQHDや4Kプレイは正直厳しめ。しかし、なるべくリーズナブルな価格でパソコン環境を整えようとなると、ディスプレーもWQHD、4Kを選択する人は少ないだろう。そう考えると、フルHDでリフレッシュレート144Hzくらいが丁度いい。このスペックのディスプレーであれば、LEVEL-M1P5-R45-DPX-MINT SHERBETでその性能を存分に発揮できるだろう。
価格も10万4800円からとかなりリーズナブルなので、なるべく価格を抑えてゲーミングパソコンがほしい、PCゲームのプレイ環境を整えたいという人にとっては、最適な1台といっていいだろう。加えて、全国のパソコン工房でも展示機があると思うので、外観の質感やデザインの詳細がしりたいという人は、ぜひ足を運んでその目で確かめてほしい。きっと満足のいくクオリティーに感じるはずだ。
(提供:ユニットコム)