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ROG Cetra True Wireless SpeedNova&ROG Carnyxをレビュー

ROGデバイスで通話改革!骨伝導マイク搭載のイヤフォンとハイレゾ録音対応マイクがスゴイ

2024年11月09日 11時00分更新

文● ジサトラユージ/ASCII 編集● ASCII

提供: ASUS JAPAN株式会社

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 ゲーミングデバイスというと、花形はマウスやキーボード、ディスプレーといった直接操作に関わるデバイスと思われがちだが、他にもゲーミング環境を支えるデバイスはある。例えば、音に関わるデバイス。イヤフォンやヘッドフォンのほか、マイクなどもそうしたデバイスに含まれる。

 ASUSでは、ROGブランドでさまざまなデバイスを展開しており、ゲーミング環境をまるまる一式ROGで揃えられるほどのラインアップを誇っている。そんな同社から8月30日、ワイヤレスイヤフォンの「ROG Cetra True Wireless SpeedNova」と、スタンドマイクの「ROG Carnyx」が発売した。

 本稿では、これらがそれぞれどのような製品なのか、紹介していきたい。

骨伝導マイク搭載の完全ワイヤレスイヤフォン
ROG Cetra True Wireless SpeedNova

 ワイヤレスイヤフォンは、過去には遅延の影響からゲーミング用途での使用が避けられていたこともあったが、現在はかなり遅延を抑えられるようになっており、ゲーミング向けのワイヤレスイヤフォンも数多く登場している。

 ROG Cetra True Wireless SpeedNovaは、そうしたゲーミング向けの完全ワイヤレスイヤフォンの1つ。“ROG Cetra”の名を冠した製品は2020年に発売されたカナル型ゲーミングイヤフォンが最初となり、2022年にはワイヤレスの「ROG Cetra True Wireless」が登場している

 今回のROG Cetra True Wireless SpeedNovaは、ROG Cetra True Wirelessの後継としてアップグレードされた製品となる。実売価格は3万6000円前後。カラーは白と黒の2色を取り揃えている。

充電ケースは手のひらサイズでコンパクト。ただし底面が平らではないので置く際は注意

 ケースのサイズは実測で57(W)×52(D)×40(H)mm程度と、それほど大きくはない。ただ、ゲーミングらしく曲線的なデザインをしているため、平面に置いた時にやや安定感に欠ける。ポケットなどに入れるぶんには問題ないが、机の端などに置いた時には落ちないように注意。

 ケースおよびイヤフォン本体にはLEDが搭載されており、ROGのロゴマークが光る。イヤフォンの形状は、ハウジング部分は比較的薄めで筆者の場合は耳介にすっぽり収まる程度だった。一方で、下には長めに伸びている。なお、イヤーピースは3サイズあるので、合うものを選ぶといい。

イヤフォン本体は、厚みはないが下に長めに伸びた形状

耳に装着すると、筆者の場合はハウジング部分がすっぽり耳介に収まる程度だった

イヤーピースは標準でMサイズが装着されているが、Sサイズ/Lサイズが付属しているので耳の形に合わせて選ぶといい。充電ケーブルはUSB Type-A to Type-C

 接続方式は、Bluetooth 5.3とドングルによる2.4GHz接続の2モードに対応する。以前のROG Cetra True WirelessではBluetooth 5.0のみの接続だったため、ドングルを使うことでより安定した遅延の少ない接続ができる。

 コーデックは、Bluetooth接続時のSBC/AACに加え、ドングル接続時にはLC3/LC3+に対応する。

ドングルはUSB Type-C接続だが、USB Type-Aに変換するアダプターが付属している

 また、ROG Cetra True Wireless SpeedNovaはドングル接続とBluetoothを使うことで、同時に2つのデバイスに接続することが可能だ。例えば、ドングルをPCに挿して接続しながら、スマホにBluetoothで接続するといったことができる。

 ただし、両方の音を同時に流せるわけではなく、音声が出力されているほうのデバイスに自動で切り替わる。両方とも音声を出力している場合は、先に接続しているほうに引き続き接続される。

 本機はアクティブノイズキャンセリング(以下、ANC)に対応。周囲の雑音と逆位相の波を発生させることでノイズを低減可能で、任意でオン/オフも切り替えられる。アンビエントサウンド(外音取り込み)モードも搭載。なお、イヤフォンの側面がタッチセンサーになっており、左側のイヤフォンを2回タップすることでモードを切り替え可能だ。

イヤフォン側面をタップすることで操作が可能。左右それぞれ、タップする数で操作が異なる

 バッテリー持続時間については。ドングル接続でANCオン+LEDオンの場合、イヤフォン本体が満充電で5時間、ケースによる充電で+15時間使用可能だ。なお、ケースによる急速充電に対応し、5分の充電で1時間使用可能だという。

 そして特徴的なのが、搭載されているマイク。ROG Cetra True Wireless SpeedNovaに搭載されているマイクは“骨伝導AIマイク”を謳っており、耳周辺の骨の振動から音をとらえるとのこと。本体のビームフォーミングマイクとともに、自然な音声を維持しながらノイズのないクリアな音声を届けられるとしている。

骨伝導センサーを搭載したマイクにより、クリアな音声を届けられるという

 その他、再生可能な周波数帯域は20~40000Hzに対応している。前世代は20~20000Hzだったため、より高音域の音が豊かになっている。

 また、本機はArmoury Crateに対応しており、各種設定を変更可能だ。特に嬉しい部分が、Armoury Crateで用途に合わせたプリセットに手軽に切り替えられる点。

 用意された8つのプリセットを選択することで、イコライザーやバスブースト、音声の明瞭化、コンプレッサーなどの設定を一括で変更してくれるため、その時々にサクッと設定を切り替えられる。

Armoury Crateの「オーディオ」タブから、イコライザーなどを設定できる

 プリセットは、「通話/通信」「フラット」「FPS」「ゲーム全般」「映画」「音楽」「レース」「RPG」と用意されており、最後に自分で作った設定を保存できる「カスタマイズ」も備えている。デフォルトでの音はフラットでクセのない印象だが、設定次第で用途ごとに適した音に早変わりするわけだ。

各種設定を一括で調整してくれるプリセットを搭載。通話や音楽鑑賞、ゲームなど、一般的な用途は一通り揃っている

その他にも、再生時の音声やマイクに関する設定、LEDの設定などを備えている

スマホアプリ版のArmoury Crateもある。スマホに接続する際はこちらで設定が可能だ

 ワイヤレスで懸念される遅延も、ドングル接続でゲームを遊んでみたところ気になることはなかった。音の定位もしっかり感じられ、FPSゲームなどで足音や銃声を十分に聞き分けられるだろう。

 マイクについては、骨伝導の力によるものなのか、確かによくあるワイヤレスイヤフォンよりもしっかりと音を拾えているように感じた。ゲーム中にボイスチャットをしている際、集中しているとボソッと小声で話してしまったりといったこともあるが、ROG Cetra True Wireless SpeedNovaであればそうした声も結構しっかりと拾ってくれる印象だった。

ROG Cetra True Wireless SpeedNovaの主なスペック
接続方式 2.4GHz(ドングル接続)、Bluetooth 5.3
ドライバーサイズ 10mm
ヘッドフォン
インピーダンス
32Ω
ヘッドホン
周波数レスポンス
20~40000Hz
マイクタイプ 無指向性
マイク感度 -38dB
マイク周波数レスポンス 100~10000Hz
バッテリー持続時間
(本体+充電ケース)
●Bluetoothモード
ANCオン/LEDオン:6.5+19.5時間
ANCオフ/LEDオフ:11.5+34.5時間
ANCオフ/LEDオン:10+30時間
ANCオン/LEDオフ:7.5+22.5時間
●2.4GHzモード
ANCオン/LEDオン:5+15時間
ANCオフ/LEDオフ:9+27時間
ANCオフ/LEDオン:6.8+20.4時間
ANCオン/LEDオフ:5.8+17.4時間
実売価格 3万6000円前後

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