コーレルは9月11日、「Parallels Desktop 20 for Mac」をリリースした。新しいバージョンでは、最新の仮想マシン技術とAI対応を組み合わせることで、アプリケーション開発の効率化を実現するという。価格は年間サブスクリプションが10,400円(税込)から購入可能だ。
Parallels Desktop 20は、AI対応の仮想マシンやmacOS Sequoia、Windows 11 24H2への対応、企業向けの管理コンソールの導入など、多くの新機能を搭載している。特に注目されるのは、「Parallels AIパッケージ」で、14種類のAI開発ツールセットやサンプルコードが事前に組み込まれた仮想マシンが提供される。このパッケージは、クリック一つでインターネットに完全に切断された安全な環境が提供され、AI開発を始めるのに最適なツールセットを提供するという。
さらに、WindowsやmacOS、Linuxの仮想マシン向けの機能アップデートも多数実装されている。新しい共有フォルダ技術により、ParallelsはWindowsアプリケーションとのシームレスな互換性を実現。Visual Studio Codeの拡張機能も強化され、開発チームの生産性が大幅に向上する見込みだ。
新バージョンにはまた、企業ビジネス向けの「Enterprise Edition」もあり、高度なライセンスオプションやセキュリティ機能を提供する。特にSOC 2 Type 2レポートに準拠しており、セキュリティと信頼性が強化されているという。
ParallelsのCTO、プラシャント ケッカー氏は「PCのAI対応が進むにつれて、AIはすべてのデスクトップの標準になると考えている。この変化により、開発者はAI対応PCを最大限に活用できるようになるだろう」と述べている。
Parallels Desktop 20 for Macの標準価格(税込)は、永続ライセンスが12,700円、年間サブスクリプションが10,400円からとなる。詳細については公式サイトを参照のこと。