時刻表示を自由に変更。少なめなコンプリケーションの解決方法
ほかにもwatchOS 11では写真の文字盤の様々なところが改良されています。例えば時刻の文字は、写真に写るシンボリックな被写体が隠れないよう、シャッフルするたび自動的に表示する位置を変えます。watchOS 10では時刻表示の位置は上下の2パターンしか選べませんでした。
時刻表示のサイズとフォント、言語(アラビア数字やインド数字、クメール数字などを含む全15種類)も選択できます。
watchOS 10では写真の上に単色のカラーレイヤーを重ねて表示ができました。watchOS 11からは白黒やモノカラーのほか、色数を限定するデュオトーンやトライトーンなど表現力がさらにアップします。
写真の文字盤はwatchOS 11以降もコンプリケーションを最大2件しか設定できません。でも、watchOSのウィジェット機能である「スマートスタック」を使えば、watchOS 11の新機能である「バイタル」の記録や心拍数など、気になる健康データを素速くチェックできます。フィットネスの経過、天気の確認なども、もはやスマートスタックの方が慣れてくると扱いやすくなるぶん、文字盤は情報量を抑えめにできる「写真」や「スヌーピー」「タイポグラフィ」などを選びたくなってきます。ぜひ試してみてください。
なお、読者の皆様が秋の正式リリース前に各OSのパブリックベータ版を試す場合は、予期せぬ動作の不具合などを未然に防ぐためにも、現在メインとして使っている端末にではなくサブ機としているApple WatchやiPhoneにインストールすることを強くおすすめします。
次回はiPadとiPhoneの「計算機」アプリを紹介します。
筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。
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