アップルがこの秋に正式リリースするiOS 18のほか、最新OSでアップデートされる「メッセージ」の新しい機能を紹介します。現在公開されているパブリックベータ版のOSで使い勝手も試しました。
※アップルの最新OSのパブリックベータ版の画面は一般に公開することが禁じられていますが、本稿では特別に取材許可を得たうえで掲載しています。
標準アプリの「メッセージ」を強化
メッセージはiPhoneにiPad、Mac、Apple Watchなどアップルのデバイスに標準搭載されているコミュニケーションアプリです。筆者は同じiPhoneユーザーである家族や友だちと連絡を取り合う時には、メッセージを活用しています。でも実は、スタンプなどのツールが充実するLINEや、Androidユーザーも多く使っているFacebookのMessengerのような人気アプリの影に隠れがちでもあります。
iOS 18には、メッセージのテキストに付けられる「動くエフェクト」が増えたり、メッセージにタップバックして付けられる絵文字やステッカーの表現力が高まります。同じアップデートはiPadOS 18、macOS SequoiaとwatchOS 11にも追加されます。
テキストを動かすエフェクトやタップバックの選択肢が増える
iOS 18のパブリックベータを入れたiPhone 15 Plusでメッセージの新機能を試しました。なお、画面のデザインや機能の操作方法は秋に正式版のOSがリリースされた時点で変更されている場合もあります。
メッセージアプリのテキストに吹き出しエフェクトを付ける機能はiOS 10以降からあります。iOS 18から操作がシンプルになり、付けられるエフェクトが増えます。
iOS 18以降はテキストボックスをタップするとポップアップメニューが表示されて、「テキストのエフェクト」が選べるようになります。全部で8種類の動くエフェクトはテキスト全体、または動かしたい文字を1ヵ所選べます。テキストを動かすだけでなく、シンプルに太字・イタリック・アンダーライン・取り消し線を設定して目立たせることもできます。
受信メッセージへのタップバックは絵文字がカラフルになり、デザインも立体的になりました。iOSが搭載するすべての絵文字が選べます。
タップバックとして「ステッカーを追加」する場合、iOS 17までは任意のステッカーを選んで、メッセージにドラッグ&ドロップする操作方法でした。iOS 18からはメッセージのポップアップメニューで「ステッカーを追加」もできるようになります。
テキストのエフェクトと、新しいデザインによる絵文字のタップバックは秋に登場するアップルの新しいOSにアップデートしないと正しく表示されません。せっかく凝ったメッセージを送信したのに、相手の反応が想定外に薄かった場合はOSのバージョン違いが原因として考えられます。
watchOS 11については、エフェクト付きのテキスト、ステッカーをアプリの画面で表示することはできます。送信まで対応しているのは絵文字に限られるようです。
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