アップルの「MacBook」(2015/2016/2017年モデル)に搭載されたバタフライキーボードの問題を巡り、米国で集団訴訟となっていた件について、2024年8月より対象ユーザーへ和解金の支払いが始まったようだ。和解金の総額は5000万ドル(約73億円)。8月3日(現地時間)、米9to5Macが報じている。
カリフォルニア、フロリダなど米国の一部の州が対象
2015年以降に発売されたMacBookには、これまでの機種とは異なるバタフライキーボードが搭載されていた。このキーボードでキーの粘着や重複入力などの問題が発生するとして、2018年、米国でユーザーがアップルを訴える形で集団訴訟が発生。裁判は2022年まで継続し、最終的にアップルが対象ユーザーに総額5000万ドル(約73億円)の和解金を支払うことで決着していた。
支払いを受けられるのは米国のカリフォルニア州、フロリダ州、イリノイ州、ミシガン州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ワシントン州のユーザーのみ。ほかの州や日本など米国外のユーザーは対象外だ。
和解金の支払い額は状況に応じて以下の3段階に分かれている。
・トップケースの交換を2回以上実施した場合:最大395ドル(約5万7000円)
・トップケースの交換を1回実施した場合:最大125ドル(約1万8000円)
・キーキャップを交換した場合:最大50ドル(約7300円)
支払いは郵送の小切手またはデジタル支払いを選択できるという。