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RGBも煌びやかに輝く「LEVEL-R67A-LC147KF-VTX [RGB Build]」の性能をチェック

RTX 4080 SUPERでフルHD&WQHD+高FPS、4Kでの堅実プレイが両方選べるハイエンドBTOPC

2024年07月23日 11時00分更新

文● 勝田有一朗 編集●八尋/ASCII

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軽~中量級タイトルを中心にベンチマーク計測

 これよりベンチマークによるパフォーマンス計測を進めていこう。なお、実際のゲームタイトルをベースにしたベンチマークやゲームプレイを用いたパフォーマンス計測では、画面解像度1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3パターン分を計測している。

 それでは、1本目のテストとして定番の3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark」(Ver.2.29.8256)の結果を見ていこう。

3DMarkスコアー

 DirectX 11のテストでフルHD版のFire Strikeが49883、4K版のFire Strike Ultraが17970。DirectX 12のテストでWQHD版のTime Spyが25782、4K版のTime Spy Extremeが13622。Direct X Raytracing(DXR)テストのPort Royalは18280。

 DirectX 12 Ultimateに特化したSpeed Wayは7415。レイトレーシングを除いた最新DirectX 12の4Kゲーミングを想定したSteel Nomadは6667。各テストのスコアーは以上のとおりだ。

 旧世代ベンチマークとも言えるFire StrikeやTime Spyはとてもスコアーが高く、ベンチマーク中のフレームレートもそれぞれ200fps台後半や100fps台後半を叩き出している。その一方でさらに注目したいテストは3DMarkに新しく加わったSteel Nomadだ。こちらはレイトレーシングを使用しない最新タイトルでの4Kゲーミングを想定したテストで、最も現状に沿った4Kゲーミングの指標になると考えられる。

 ベンチマーク中の平均フレームレートは66fpsを記録しており、LEVEL-R67A-LC147KF-VTXが最新タイトルの4Kゲーミングに十分対応できることが示された格好だ。

 なお、Time Spyには「CPU Test」というCPUの演算能力を測るテストがあり、ここでCPUの冷却能力についてもチェックをしてみた。CPU温度の変化を追ってみたところ最大温度は約85.9度(室温28度)だった。サーマルスロットリングが発生する100度まではまだまだ余裕があり、360mm水冷クーラーが存分に働いている証となった。

 続く2本目のテストは、ゲーム系の定番ベンチマークとなっている「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」の結果から。こちらはファイナルファンタジーXIVの最新拡張パッケージである「黄金のレガシー」にあわせてリニューアルされた最新のファイナルファンタジーXIVベンチマークだ。

 画質設定はプリセットに「最高品質」を選択し、FSRやDLSSのアップスケール機能はすべて無効としている。

「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」の結果

 スコアーはフルHDが30586、WQHDが26089で両者“非常に快適”の評価。4Kは14960で“とても快適”の評価となった。黄金のレガシーでは、グラフィックス負荷も少し上昇しているとのことだが、LEVEL-R67A-LC147KF-VTXにとっては何の問題もなく高いスコアーを得られている。

 4Kも“非常に快適”の評価が得られるスコアー15000まであとわずか少しのところであり、最小フレームレートも60fps以上をキープしていることから、4K最高画質での快適なプレイも約束されているといっていいだろう。

「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」計測時のフレームレート

 3本目のテストは「Call of Duty: Modern Warfare III」(以下、CoD:MW3)から、ゲームに付属するベンチマークモードでパフォーマンス計測を行なっている。CoD:MW3は世界中で長年愛されている人気FPSシリーズの最新版だ。CoDシリーズはキャンペーンも有名だがメインはやはりマルチプレイにあり、フレームレートは高ければ高いほど有利になると考えていいだろう。

「Call of Duty: Modern Warfare III」ゲーム内ベンチマークの結果

 なお本作はシリーズ最新タイトルではあるものの、ゲーム中のグラフィックスにレイトレーシングなどは使用されておらず、グラフィックス負荷的には中量級くらいのゲームタイトルだと考えられる。

 画質設定のオプションはクオリティのプリセットに「極限」を選択し、DLSSは「クオリティ」、フレーム生成は「DLSS FG」を有効とした。ベンチマーク結果の中から、平均フレームレートと、データ全体を100分割して最小値から1%の数値を取った「min(1%)」の数値を掲載している。

 まずフルHDでは平均300fps以上を叩き出し、WQHDでも平均200fpsを大きく超えている。いずれも最高画質設定での本気プレイが可能なパフォーマンスだと判断できる。4Kでもmin(1%)が60fps以上をキープできているのでプレイに支障は全く無いと思われる。

 ただ、マルチプレイの勝率に少しでも繋げたいのであれば、4K時は設定を落としてフレームレートをもう少し確保した方が良いかもしれない。一方でキャンペーンモードをプレイする場合は、これだけフレームレートが確保されていれば4Kでも最高画質設定のグラフィックスを快適に堪能できるはずだ。

 最後の4本目のテストには、軽~中量級の定番FPSタイトル「Apex Legends」を用意した。グラフィック設定でアンチエイリアスを「TSAA」、すべてのオプションを最高の状態とした「最高設定」を使用している。

 射撃訓練場で特定のルートを移動したのちに「バンガロール」の「スモークランチャー」を射出して煙が無くなるまで待機。という一連の動きに対してのフレームレートを計測した。

 フレームレート計測には「CapFrameX」というアプリを使用。平均フレームレートのほかにmin(1%)を最小フレームレートの代わりに記載している。

「Apex Legends」のフレームレート計測結果

 結果は、フルHD、WQHDともにApex Legendsの仕様上限である300fpsにかなり近い平均フレームレートを残している。特にフルHDでは上限の300fpsを叩いている時間がほどんどという状態だった。WQHDまでであればApex Legendsの最も理想的なプレイ環境が得られると考えてよさそうだ。

 また4Kでも平均200fpsを記録しmin(1%)も144fps以上をキープしていることから、リフレッシュレート120~144Hzの4Kゲーミングディスプレーを十二分に活用できるパフォーマンスを持つことが確認できる。

WQHD最高画質高フレームレートと4K最高画質快適プレイ、どちらにも対応できる高いゲーミング性能

 以上、今回はLEVEL-R67A-LC147KF-VTXのゲーミング性能計測の前半戦ということで4本のテストを実施した。LEVEL-R67A-LC147KF-VTXはハイエンドのCPUとGPUを搭載するゲーミングパソコンだが、その構成に見合った結果が示されたと考えていいだろう。

 とくにWQHDまでは最高画質設定と高フレームレートを両立しており、リフレッシュレート240Hz以上のゲーミングディスプレーと組み合わせて使いたいと思わせるパフォーマンスを見せてくれた。

 一方4Kになると、1段階フレームレートが落ちるとはいえ60fps以上は確実にキープする底力を見せており、120~144Hzの4Kゲーミングディスプレーと組み合わせて最高画質での快適プレイというのも魅力的な選択となっている。

 どちらのプレイスタイルを選択しても後悔しない高パフォーマンスがLEVEL-R67A-LC147KF-VTXの大きな魅力だ。

 次回はより重量級のゲームタイトルも用意し、LEVEL-R67A-LC147KF-VTXの高負荷時ゲーミング性能についても詳しく見ていければと思う。

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