生成AIによる分析・意思決定を含むIoTアプリをローコードで開発「SORACOM Flux」
ソラコムは7月17日より、生成AIによる分析・意思決定を含むアクションを組み合わせたIoTアプリケーションをローコードで開発できる「SORACOM Flux(ソラコム フラックス)」を提供開始した。
SORACOM Fluxは、センサーやカメラなどのデバイスから数値データや画像が送信されるイベントに対して、ルールを適用し、複数のデータソースや生成AIを組み合わせてデータの分析や判断、通知ツールなどの外部アプリケーションへの連携を実行するサービス。ユーザーコンソール上での操作により、イベントの内容や条件分岐を含むアクションを組み合わせられる。
本サービスを利用することで、デバイスからクラウドにデータを連携し、クラウドからデバイスを制御するような仕組みをローコードで開発できます。たとえば、工場や倉庫に既設の監視カメラを活用して異常検知する仕組みであれば、カメラの画像を生成AIサービスを使って解析します。その上で異常を検知した場合に現地にある警報灯を鳴らす、といった連携制御アプリケーションをユーザーコンソール上の操作で構築可能。
検知すべき内容や結果の出力は、生成AIに渡すプロンプトとして自然言語で記述でき、ビジネスのノウハウや現場の知識を踏まえたアプリケーションの構築も、ソフトウェア開発の専門知識がなくとも実現可能。
対応する生成AIサービスは、OpenAI GPT-4o、Azure OpenAI、Amazon BedRock、Google Geminiなどの主要サービスから選択でき、これら高度な汎用モデルの活用により、特定のユースケースに特化した機械学習モデルの構築や学習などなしにAIを活用したIoTアプリケーションを速やかに構築できるとしている。
ローコードIoTアプリケーションビルダー SORACOM Flux
SORACOM Fluxで作成できるIoTアプリケーション
以下をトリガーとして利用できる
・デバイスからSORACOMへのリクエストの送信
・SORACOM Harvest Filesへのファイルの保存、更新、削除
・SORACOM APIを使用したリクエストの送信
・タイマーによる時間や時間間隔の経過
アクションとして以下を設定できる
・AIサービスの呼び出し
・Webhookの呼び出し
・簡易物体検知
・Slack通知
・メール通知
・LINE通知
利用料金
Free版:無料(SORACOMのアカウントを持つ利用者)
※作成できるアプリ数やイベント数に制限のない有償のPro/Enterpriseプランを秋に提供予定
Free プラン内容
200リクエストまで無償利用可能
作成できるアプリ数:3
イベント数:300/日
利用できるモデル
GPT-4o(Azure OpenAIまたは OpenAIのAPI keyを持ち込み可)
Claude3/3.5(Amazon Bedrock上のClaude3 Haiku、Claude3/3.5 Sonnet、Claude3 Opus)
Gemini(Gemini 1.5 Flash、Gemini 1.5 Pro)
簡易動体検知(YOLO)
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