アップルがロシア政府機関の要請に応じ、ロシアのApp Storeで複数のVPNアプリの配信を停止していることが7月4日、わかった。
現地法への対応が不十分として削除
配信停止を開発者が公式に認めているのは、「Red Shield VPN」と「Le VPN」の2サービス。両サービスとも公式サイトやXアカウントを通して、配信が停止した理由はロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁(Roskomnadzor)がアップルにアプリの配信停止を要請し、同社が応じたためだとしている。
🚨 Breaking: Le VPN app removed from Russian App Store. Roskomnadzor tightens control over VPNs. Digital freedom at risk. Stay informed:
— LeVPN (@LeVPN) July 4, 2024
さらに両サービスは、アップルから送られてきた配信停止に関するお知らせと称する文面を公開。どちらも内容はほぼ同じで、アプリ内にロシア国内で違法とされるコンテンツを含んでいることから、Roskomnadzorの要請に基づき、同国内のApp Storeでの配信を停止するというものだ。
❗ Apple по требованию Роскомнадзора удалил приложение Red Shield VPN из российского App Store.
— Red Shield VPN (@RedShieldVPN_ru) July 4, 2024
Нам известно как минимум об ещё одном приложении VPN, которое было удалёно одновременно с нашим.
Мы призываем журналистов и правозащитные организации публиковать информацию и… pic.twitter.com/kWZ4Ymw4gA
アップルのApp Storeは現地の法律に応じてアプリの配信可否を判断する仕組みで、2022年には中国、ロシア、イタリアなど複数の国や地域で合計1400以上のアプリが政府の要請により配信停止となっている。