VESA対応ディスプレーの裏に設置可能、TV横に置くリビングPCにも最適
PC置けない……を解決するスリムさ! Core i7で快適作業もできる省スペースPC
2024年06月27日 11時00分更新
省電力かつ高性能なデスクトップ向けCPUを採用
小型デスクトップパソコンの場合、熱設計やスペースなどの制限からモバイル向けのCPUを採用することも珍しくない。しかし、本製品の場合は省電力タイプながらデスクトップ向けのCPUが採用されている。
今回試したiiyama PC STYLE-IJH6-147T-UHXの場合は、CPUに第14世代インテル Core i7 プロセッサー 14700Tが、グラフィックスにCPU内蔵のインテルUHD Graphics 770が採用されていた。メモリーは16GB(8GB×2/デュアルチャネル)で、ストレージは500GBのNVMe SSDという構成だった。
Core i7-14700Tは、ベース消費電力が35Wのデスクトップ向けプロセッサー。省電力ながらノートパソコンに搭載されるモバイル向けCPUに比べるとパフォーマンスが高く、動画のエンコードのような重い処理やマルチタスクも快適にこなすことができる。そこで、その性能をチェックするためベンチマークテストをいくつか実行してみることにした。
まず、CPUのパフォーマンスを測るためCINEBENCH R23を実行してみたところ、マルチコアが12853pts、シングルコアが1823ptsとなった。またCINEBENCH R24ではマルチコアが539pts、シングルコアが106ptsだった。
省電力タイプのモバイル向けCPUに比べるとマルチコアのスコアは3割ほど高速で、普段使いやビジネス用途はもちろんだが、負荷の高い処理の多いクリエイティブ用途も快適にこなせると思われる。
そこでパソコンの総合的なパフォーマンスをチェックするPCMark 10を試してみたところ、次のようになった。PCMark 10の結果 | |
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総合スコア | 4866 |
Essentials | 9554 |
Productivity | 6721 |
Digital Content Creation | 4869 |
快適さの目安は、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上となっているが、そのいずれも大きく上回っている。動画視聴やWeb閲覧、オンライン会議、Officeを使ったビジネス文書作成などの一般的な用途はもちろん、軽い画像・動画編集のような クリエイティブ系の用途にも対応できる性能を持っていることがうかがえる。
次に、「3DMark」でグラフィックス性能をチェックしてみた。]
3DMarkの結果 | ||
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テスト | 総合スコア | グラフィックススコア |
Time Spy | 827 | 716 |
Fire Strike | 2348 | 2473 |
Night Raid | 10160 | 10478 |
CPU内蔵グラフィックスということもあって、ディスクリードGPUを搭載したパソコンに比べるとパフォーマンスはだいぶ落ちるが、前述のとおり写真編集やちょっとした動画編集などのクリエイティブ用途には十分なパフォーマンスを持っている。重いゲームをプレイするのは難しそうだが、軽めのゲームなら解像度や品質を妥協すればそれなりに楽しめると思われる。
そこで、実際にゲーム系のベンチマークソフトもいくつか試してみた。
FINAL FANTASY XIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク | ||
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グラフィック設定 | 解像度 | スコア/評価 |
標準品質 | 1920×1080 | 4614/普通 |
FINAL FANTASY XIV: 黄金のレガシー ベンチマーク | ||
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グラフィック設定 | 解像度 | スコア/評価 |
標準品質 | 1920×1080 | 3171/設定変更を推奨 |
FFXIVは黄金のレガシーになってから負荷が上がったため、暁月のフィナーレでは普通だったスコアが黄金のレガシーでは設定変更を推奨になった。FFXIVのようなMMORPGや、同じくらいの負荷のゲームをガッツリ遊ぶというのは厳しそうだ。ただし、負荷がとても軽いインディーゲームといったタイトルであれば、遊べなくもないだろう。
なおストレージは500GBのNVMe対応M.2 SSDが搭載されていた。CrystalDiskMarkを実行してみたところ、シーケンシャルリードが3500MB/s超とそこそこ高速。実際、アプリの起動やファイルの読み込みなども高速で、画像・動画編集などでデータを扱うときも結構快適にできた。
なお、BTOでは2ndストレージ(M.2 SSD)と3rdストレージ(2.5インチSATA SSD)を増設することも可能。仕事などで大容量ファイルを扱う用途を考えているなら、注文時にカスタマイズしておくことをオススメしたい。
小型でも性能を妥協したくない人にオススメ
手のひらに乗るほどコンパクトで、置き場所を選ばない小型デスクトップパソコン「iiyama PC STYLE-IJH6-147T-UHX」。本体サイズは小さいながら高性能なデスクトップ向けCPUを搭載しており、普段使いから軽いクリエイティブ用途まで幅広いシーンで快適に使用することができる。
直販サイトの「パソコン工房」では、メモリー8GBで14万6800円からというリーズナブルな価格で販売されており、コストパフォーマンスも良好。BTOでは比較的安価にメモリーやストレージを増量できるので、必要に応じて注文時にカスタマイズしておくのがよさそうだ。
また、本機くらいのパフォーマンスが必要ないという場合は、第14世代Core i3やCore i5を搭載したモデルも用意されており、さらにリーズナブルな価格で手に入れることもできる。パフォーマンスの高いコンパクトなパソコンを探している人や、パソコンの設置場所に悩んでいる人は一度検討してみてはいかがだろうか。
(提供:ユニットコム)