iPhoneで横向きの写真を撮ると、撮影後に向きが縦に変わっていることがある。写真アプリの編集機能で1枚ずつ向きを変えることもできるが、枚数が多くなるとさすがに面倒。そんな悩みを解決してくれるアプリが「くるりAI」だ。
AIで写真の向きを自動修正
くるりAIは新野ユキ(@yuki_arano)氏が開発したiOS/iPadOSアプリ。AIで写真の正しい向きを判定し、修正する点が特徴だ。
AIが写真の向きを自動で直すアプリ「くるりAI」ようやくリリースできました!!!
— 新野ユキ (@yuki_arano) May 8, 2024
カメラロールにある写真の向きを一括で直してくれるので、写真整理が捗ります!!! https://t.co/MWWmgU9fIOpic.twitter.com/EFJ3pvzsvC
使い方は至ってシンプル。起動すると端末内の写真が読み込まれるので、向きを変えたい写真を選択し、画面下部の「AIで判定する」ボタンをタップするだけでよい。
処理を終えると、回転した写真と向きを判定できなかった写真の一覧が表示される。元の写真を直接編集するため、別途保存作業をする必要はない。回転後の写真を複数枚一括で元の向きに戻したり、手動で回転させることも可能だ。
新野ユキ氏によると、本アプリのAIはローカルで動作しており、AIを介して写真が外部に漏れる心配はないとのこと。
処理は全てローカルで行われるので、写真が外部に漏れることは一切ありません!!!
— 新野ユキ (@yuki_arano) May 8, 2024
筆者も機内モードにした状態でAI機能を試してみたが、問題なく利用することができた。
古いデバイスでは処理に時間が掛かる場合も
本アプリはローカルでAIを動作させる関係上、やや古めのデバイスでは処理が緩慢になる場合がある。初回起動時にアプリがデバイスのスペックを確認し、必要に応じて注意喚起してくれるので、しっかりと確認しておきたい。
AIによる回転方向の判定は完璧ではないため、最後に人の目で確認することも大切だ。アプリ自体は一度に1000枚を超える写真も問題なく処理できるが、確認作業の手間を考慮すると、何百枚、何千枚もの写真を一気に処理することは現実的ではないだろう。
5月9日現在、アプリのダウンロードは無料だが、AIを含む各機能の使用には500円のアプリ内課金(買い切り型)が必要となる。