このページの本文へ

これは便利 iPhoneに保存した写真の向きを自動で直す「くるりAI」

2024年05月09日 15時15分更新

文● @sumire_kon

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
App StoreのくるりAIのページ

 iPhoneで横向きの写真を撮ると、撮影後に向きが縦に変わっていることがある。写真アプリの編集機能で1枚ずつ向きを変えることもできるが、枚数が多くなるとさすがに面倒。そんな悩みを解決してくれるアプリが「くるりAI」だ。

AIで写真の向きを自動修正

 くるりAIは新野ユキ(@yuki_arano)氏が開発したiOS/iPadOSアプリ。AIで写真の正しい向きを判定し、修正する点が特徴だ。

 使い方は至ってシンプル。起動すると端末内の写真が読み込まれるので、向きを変えたい写真を選択し、画面下部の「AIで判定する」ボタンをタップするだけでよい。

 処理を終えると、回転した写真と向きを判定できなかった写真の一覧が表示される。元の写真を直接編集するため、別途保存作業をする必要はない。回転後の写真を複数枚一括で元の向きに戻したり、手動で回転させることも可能だ。

“写真の回転前の状態”

写真の回転前の状態

“回転後の状態”

回転後の状態

 新野ユキ氏によると、本アプリのAIはローカルで動作しており、AIを介して写真が外部に漏れる心配はないとのこと。

 筆者も機内モードにした状態でAI機能を試してみたが、問題なく利用することができた。

古いデバイスでは処理に時間が掛かる場合も

 本アプリはローカルでAIを動作させる関係上、やや古めのデバイスでは処理が緩慢になる場合がある。初回起動時にアプリがデバイスのスペックを確認し、必要に応じて注意喚起してくれるので、しっかりと確認しておきたい。

処理能力が低いデバイス向けに動作が遅くなる場合があることを注意喚起する画面

やや古めのデバイスでは動作が遅くなることもある(写真はiPad 第8世代に表示された注意喚起画面)

 AIによる回転方向の判定は完璧ではないため、最後に人の目で確認することも大切だ。アプリ自体は一度に1000枚を超える写真も問題なく処理できるが、確認作業の手間を考慮すると、何百枚、何千枚もの写真を一気に処理することは現実的ではないだろう。

 5月9日現在、アプリのダウンロードは無料だが、AIを含む各機能の使用には500円のアプリ内課金(買い切り型)が必要となる。

カテゴリートップへ

ASCII.jp RSS2.0 配信中