「~背面コネクタで未来を切り開く~ ASUS BTF Debut EVENT」(前夜祭)
ASUS新入社員が次世代自作PC「BTF」に挑戦するイベントに行ってきた
2024年04月30日 13時45分更新
ASUSは4月26日、秋葉原にて「~背面コネクタで未来を切り開く~ ASUS BTF Debut EVENT」(前夜祭)を開催しました。
BTFとは「Back-To-the-Future」を略したもので、同社のTUF GAMINGシリーズより発表となった自作PC配線を背面に隠せる製品のこと。
従来、自作PCで主流だった「魅せる配線」から「隠す配線」となったBTF製品ですが、今回のイベントでは同社の新入社員がBTF組み立てに挑戦するという、なんとも興味深い企画。
組み立てに慣れている人でもマザーボードやビデオカードのネジ固定やケーブル配線など、なかなか難易度の高い自作PC。
果たして新入社員の方は組み立てできるのか、会場の様子を取材してきました。
実践開始
今回挑戦するASUS新入社員の葵さん、今回が2回目の自作PCチャレンジとなるそう。
ジョージさん(ASUS)とゲストのモリケンさん(自作PCアドバイザー)が実況しながら、見守るという形で実践が始まりました。
ちなみに今回、使用する製品は上図の通り。ASUSの裏配線機構に対応したマザーボードやビデオカードを使用していくことになります。
まずはマザーボード「ASUS TUF GAMING Z790-BTF WIFI」から。大きな特徴となるのが、マザーボードの背面にコネクターを配置していること。見た目がすっきりとしたケーブルマネジメントを実現できることが注目されていますね。
主なスペックとしては、拡張スロットがPCI Express(5.0) x16×1、PCI Express(4.0)×4×1(x16形状)、PCI Express(4.0)x4×1、メモリーはDDR5 DIMM×4(DDR5-7200+(OC)、最大192GB)。
さぁ、いよいよ自作開始! まずはマザーボードから取り掛かる葵さん。CPUカバーを外し、マザーボードにCPUをはめる緊張の一瞬。会場も固唾を飲みながら、見守っていましたが、難なくクリア!
メモリーやSSDなども設置でき、ここまでかかった時間は15分ほどと、出だしは好調です。
続いて、今回のイベントで先行展示となったホワイトカラーが印象的な水冷クーラー「ASUS ROG Strix LC Ⅲ 360 ARGB White Edition」。
計3個のファンをしっかりネジ締めしてPCケースへの搭載準備は完了。この辺は卒なくこなす葵さん、流石でした。
筐体に完成したパーツを組み込んでいきますが、ここで、難敵である細かいネジが登場。
まずは葵さん、ミリネジとインチネジをしっかり分ける作業からやっていきます。組み立てに慣れている人ならまだしも、見分けがつきづらいですよね(僕だけ?笑)
パーツを組み込んでいくのはBTFシリーズのマザーボードが搭載可能なミドルタワーケースの新製品「ASUS TUF Gaming GT302 ARGB」となります。
マザーボードを無事、組み込んだ後は、PCケースのトップパネルを外して、先ほど組み立てた水冷クーラーを設置していきます。手際がいいと先輩のジョージさんからもお褒めの言葉が。
お次は自作PCを組み立てる上で緊張する瞬間パート2、CPUにグリスを塗るという作業です。
ここでアクシデントが発生。グリスが出ない! すかさずジョージさんがサポートに。なんとかグリスを塗り、CPUに水冷クーラーをセットできました。
マザーボードと水冷クーラーを無事に設置し終わり、ちょうど中間地点。背面には自作PCらしく、ケースから伸びた配線ケーブルが伸びていますね。
しかし、ここがBTFの一番の売り。最終的には背面が見えない設計になっているので、配線がごちゃごちゃしていても大丈夫!
そう思いきや、ジョージさんからケーブルを綺麗に配線しろとの鬼の指示が。
苦戦しながらも完成予想図通りにケーブルを配線していく葵さん。しかしこのPCケース、ところどころにケーブルを納めやすいツメやテープが付いているのが良いですね。
難敵の配線もひとまず終わり、お次は電源を設置。大量の配線ケーブルが出てきて、まずは使うケーブルと使わないケーブルを選別。ジョージさんのサポートをもらいながら、電源も設置完了!
いよいよ大詰め、ビデオカードを組み込めば完成です。使用するビデオカードは「ASUS TUF Gaming GeForce RTX 4070 Ti SUPER BTF White OC Edition 16GB」。
ここでジョージさんから、「PCIe Slot Q-Release Slim」という新技術の説明がありました。
本技術は、ビデオカードを取り付けると自動でロックが掛かり、外すときはカードを傾けるだけで外せるというもの。
ビデオカードを取り付けるときは普通に挿せば、ロックが掛かってビデオカードが外れなくなるという仕様。説明通り、挿し込むだけで、搭載完了!
さぁすべてのパーツを搭載し終わり、ついに、電源を入れる瞬間です。
無事、筐体が光りました。会場からは拍手喝采。完成品を見てもわかるように、正面からは配線ケーブルが見えない、なんとも美しい見た目。
自作PCといえば、ケーブルがむき出しになっているイメージですが、BTFはスッキリしていてカッコいい! 今後は主流となっていくのかもしれないBTFに注目ですね。
BTF製品の各製品ついては、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ見てみてください。