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FIXER Tech Blog - Learning

新卒+Azure素人の「AI-102」学習&合格記

2024年04月19日 10時00分更新

文● 佐藤 侑哉/FIXER

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 本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「新卒+Azure素人のAI-102学習記」を再編集したものです。

はじめに

 こんにちは!株式会社FIXERの佐藤侑哉です!

 今回は新卒1年目だった私が、Microsoft Azureの認定資格の1つである、AI-102:Designing and Implementing a Microsoft Azure AI Solutionに合格したときの受験記をお伝えします。

昨年末にAI-102に合格。ナデラのサインがかっこいい

そもそもAI-102とは

 そもそもなんぞや?という方もいるかもなので、公式サイトの概要でも見てみましょう。

 Microsoft Azure AI エンジニアとして、Azure AIを活用するAIソリューションを構築、管理、デプロイします。

 Microsoft Azure AIエンジニアの責任には、次のようなAIソリューション開発のすべてのフェーズに参加することが含まれます。

・要件の定義と設計
・開発
・展開
・統合
・メンテナンス
・パフォーマンスのチューニング
・監視

 ソリューション アーキテクトと協力して、そのビジョンを翻訳します。 また、データ サイエンティスト、データ エンジニア、モノのインターネット (IoT) スペシャリスト、インフラストラクチャ管理者、その他のソフトウェア開発者と協力して、次のことを行います。

・完全で安全なエンドツーエンドの AI ソリューションを構築する。
・他のアプリケーションやソリューションに AI 機能を統合する。

 Azure AIエンジニアとして、次のような言語を使用するソリューションを開発した経験があること。

・Python
・C#

 Representational State Transfer (REST) APIとSDKを使用して、セキュリティで保護された画像処理、ビデオ処理、自然言語処理、ナレッジ マイニング、生成AIソリューションをAzure上に構築できる必要があります。 次の手順に従います。

 ・Azure AIポートフォリオを構成するコンポーネントと、使用可能なデータ ストレージ オプションについて理解する。
・責任あるAIの原則を適用できる。

 まあ何言っているかよくわからないので、Azure OpenAIにでも聞いてみましょう。

 AI-102は、Microsoftが提供する「Designing and Implementing a Microsoft Azure AI Solution」の試験です。この試験は、Azure AIエンジニアの役割に関連しており、Azure Cognitive Services、Azure Bot Service、Azure Machine Learningなど、Microsoft AzureのAIソリューションの設計と実装に関する知識とスキルを評価します。合格すると、Microsoft Certified: Azure AI Engineer Associate資格が与えられます。

 なるほど、さっきよりはわかりやすい。

 Azure OepnAIも言っているように、Microsoft Azureにある、AI関連のサービスのユースケース、扱い方についての知識を問う試験となっています!

 具体的な試験範囲としては

・Azure AI Services(旧 Azure Cognitive Services)
・Azure Bot Services
・Azure Machine Learning

 などについての問題が出題されます。

 また、最近流行りのAzure OpenAIに関する問題も出題されます!

受験のきっかけ

 受験のきっかけとしましては、社内でAzureの資格取得がかなり強く推奨されていたため、というのが大きな理由でした。

 何か自分でも受かれそうな資格はないか、と探していたところ、社内でAzure OpenAIを触っていたのでこれに飛びついた、といった具合です。

勉強法

 ではここからは、私が試験に合格した際の学習法についてお話ししていきたいと思います!

 勉強期間: 大体3週間、1日3時間ほど

 最初の1〜2週間は、ms learnのAI-102用ラーニングパスを読んで学習していました!これで全てがわかる、というわけでは無論ありませんが、出題範囲のサービスとそれらのユースケースを理解するためにはよい教材かと思います!

 そして2〜3週目は、Udemyの問題集をひたすら解いていました!

 残念なことにAI-102の日本語の問題集は私が見た限りだとインターネット上には存在しないようだったので、この問題をDeepLや、ChatGPTを使い翻訳しながら解いていきました。そして翻訳待ちにかなり時間がかかりました。

実際の試験内容

 試験は全体で50問ほどで、その半分以上が4択問題です。また、適切に手順を並び替える問題なんかも出題されます。

 このあたりの問題は、部分点が出るため、完璧にわからなくてもわかる範囲で埋めていった方がいいです。

 試験は問題形式ごとにセクション分けされており、次のセクションに進むと前のセクションの問題は見直せなくなるので注意が必要です。

 終了させると即座に試験結果が出てきます。結果発表までのドキドキはありません。

結果と感想

 結果としては、1000点中821点(合格ノルマ700点)で、一発合格することができました!

セクションごとの正答率。会話型AIソリューションとはAzure Bot Serviceのこと。

 ここからはいくつか試験の内容や、学習方法について思ったことを書いていきます。

・過去問はやっておけ: これをやっておくことで、試験の問題形式や当日の雰囲気を把握できるので、おすすめです。

・MicrosoftLearnを使えるようになろう: だいたいどのAzure試験でもそうなのですが、現在は試験の際にMicrosoftLearnを読むことができます。試験内で分からないことがあれば検索することが可能なので、試験前に触っておいて、使い方を学んでおいた方がいいです。

・機械学習についての知識があると嬉しい: 適合率と再現率の違いやらニューロンの数やら、機械学習、深層学習に関連する問題がたまに出ます。別に捨てても合格はできますが、試験範囲のシステムを実運用する際に役立つ知識なので勉強しておくのもいいかもしれません。

 そんなAI-102ですが、ちょくちょく試験の内容が少しずつ変わっている、らしいです。受験する際には予め試験範囲を確認することをお勧めします。

佐藤 侑哉/FIXER
(さとう ゆうや)
2023年度入社の高専専攻科卒エンジニア。空いた時間は寝るか神話か伝承を読むか

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