製造業のアナログ装置のIoT化も可能なスターターキット
ソラコムは2月28日、デバイス通販サイト「SORACOM IoTストア」にてIoTゲートウェイ 「SmartFitPRO Standard + Analog 」とSORACOM IoT SIMがパッケージになったスターターキットを販売開始した。
SmartFitPROシリーズは、センサー・コントローラーメーカーの旭光電機が開発した接点入出力のインタフェースを備えたIoTゲートウェイ。低消費電力が特徴のセルラー通信規格LTE-Mに対応し、長辺がわずか10cmと小型で背面のねじ穴、もしくは付属のDINレールマウントにより制御盤等に設置できる。
SmartFitPRO Standard + Analogは、8系統の接点入力に加え、4系統のアナログ入力(4~20mA)を備えており、製造業の現場で稼働しているアナログ出力にのみ対応した流量計、制御弁、圧力計等の産業用設備などのデジタル化をサポート。
計測方式を選んで専用の設定ツールから送信間隔などのパラメーターを設定することで、プログラミングなしで使い始めることができる。IoTプラットフォームSORACOMへの接続もあらかじめ設定され、パソコンから各サービスのログイン情報を入れるだけで、SORACOMの回線管理やオプションサービス(データ収集・蓄積、ダッシュボード作成・共有)を利用し、迅速にデータが可視化できる。
SmartFitPRO Standard + Analog(SRL-420-CM1A)本体と8系統接点入力ケーブル、アナログ入力用ケーブル、SORACOM特定地域向けIoT SIMカード plan-D D-300MB(マイクロSIM/データ通信のみ)に加えてSORACOMサービス利用料2000円分のクーポン(6ヵ月有効、クーポンは日本カバレッジのサービスにのみ適用可)が付属し、価格は5万4780円。
ソラコムでは本デバイスを利用して方法を解説する手順書、IoT レシピ「センサーのアナログ信号をクラウド連携」を公開。レシピでは、制御に使われる接点インターフェースからアナログ入力信号(4~20mA)を取得し、AWSのデータベースサービス「Amazon DynamoDB」へ保存する手順を紹介。