生成AIのセキュリティやプロンプト支援機能などを求め有償サービスを導入
広島県呉市、業務効率化や行政サービス向上を目指しFIXER「GaiXer」を検証
2024年02月26日 07時00分更新
FIXERは、2024年2月22日、広島県の呉市が、同社のエンタープライズ向け生成AIサービス「GaiXer(ガイザー)」を導入して、庁内業務の効率化および行政サービスの向上を目的とした効果検証を開始したことを発表した。検証は、2023年12月11日よりスタートしている。
呉市は、生成AIによる技術革新が、業務効率化や行政サービスの向上をもたらす一方で、一定のリスクも包含していると懸念。その適切な利用を模索しながら調査・検討を重ねてきたという。
そのなかで呉市は、GaiXerに着目した。高いセキュリティに加え、柔軟な学習セット登録や豊富なテンプレートといったプロンプト支援機能、最新の情報に基づく回答作成など、汎用性の高い使い方が可能であるとして、有償利用での導入を決定。主に、“文章の要約、翻訳、推敲”、“挨拶や案内文の素案作成”、“アイディアの発展”、“Excelのマクロなどのプログラム作成や修正”といった利用用途を想定しているという。
FIXERは、GaiXerの導入に加えて、生成AIの理解促進や操作方法のスキル向上を目的に、希望する市職員に対する生成AI基礎研修を2024年1月に実施している。
呉市では、今回の取り組みを通じて、有効事例の庁内横展開を図っていく。