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ファーウェイ通信 第211回

「ドライバーの健康管理」「ゴルフ場の運営管理」など、事例はさまざま

ファーウェイ製スマートウォッチは、物流トラックにゴルフ場と働く人たちの現場も支えていた!

2024年02月13日 11時00分更新

文● 加藤肇、ASCII 編集● ASCII

提供: ファーウェイ・ジャパン

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ゴルフ場の運営管理のソリューションに強みを持つテクノクラフト
従業員の位置や安全管理にファーウェイ製端末を利用

 ファーウェイ製ウェアラブル端末を活用した、もう2社のサービス事例も見ていく。

 まずは、ゴルフに関連したサービスを提供しているテクノクラフト。同社はゴルファー向けに、スイング分析や、GPSを用いたゴルフ場のコース情報を表示するアプリを配信しているが、実は法人向けサービスで特に強みを持っている。

 具体的には、ゴルフ場を管理している企業に向けて、ゴルフカートに搭載する運行管理ナビゲーションシステムを提供。日本国内のゴルフ場におけるシェアは約51%とのことで、実際にゴルフをプレイする人なら、おそらく同社のシステムが搭載されたタブレットをゴルフカート内で目にしたことがあるはずだ。

ファーウェイ・法人向けソリューション

ゴルフ場管理会社向けのソリューションを展開するテクノクラフト

 そんなテクノクラフトがSDK方式で開発したのが、ゴルフ場従業員の安全管理システム「マーシャルウォッチ」。過去に転倒したゴルフカートに従業員が下敷きになった事故の教訓から、開発されたサービスとのことで、専用アプリがインストールされた「HUAWEI WATCH 4」を従業員が装着。ゴルフ場内での位置情報やリアルタイムのヘルスケアデータを専用サーバーに送信することで、管理者は従業員の現在位置を常に把握でき、身体状態の異常にもすぐに気づけるようになっている。また、従業員は事故や熱中症などの非常事態の際には、専用アプリからSOSを発信することができる。

ファーウェイ・法人向けソリューション

スタッフの現在位置を表示可能。トラブル時などに近い場所にいるスタッフに素早く指示が出せる

 さらにゴルフ場内でトラブルが発生した際に、管理者がその地点から一番近くにいる従業員を確認して、素早く指示を出せるのも主な用途とのこと。限られた人員で運営しているゴルフ場にとっては、非常に重宝する仕組みと言えそうだ。

ファーウェイ・法人向けソリューション

危険発生時にはこのように警告が表示される

建築・土木現場の作業員の健康管理のみならず
サービス付き高齢者向け住宅の住人向けにも展開

 最後は、IoTソリューション「みまわり伝書鳩」を提供しているITbookテクノロジー。みまわり伝書鳩自体は、以前から建築・土木現場や自治体などに採用されており、温度や湿度などの気象情報の観測、定点監視カメラによる静止画などを、遠隔監視できるシステムとなっている。

 このみまわり伝書鳩の機能の1つとして、ファーウェイ製ウェアラブル端末と連携。データ取得用に「HUAWEI Band 8」が使用されている。

 実際の活用シーンだが、たとえば建築・土木現場では、HUAWEI Band 8を通じて作業員の心拍数や血中酸素レベルを計測。同時に睡眠やストレスのモニタリングデータも収集し、作業当日の気象計測データを元にした独自の「暑さ指数」を判断材料に加えることで、作業員の熱中症予防に役立てる仕組みだ。

ファーウェイ・法人向けソリューション

ITbookテクノロジーの「みまわり伝書鳩」では、気象計測データに基づく、暑さ指数を提供。熱中症の危険度などを表示できる

 また、サービス付き高齢者向け住宅では、入居者の「フレイル」状態の確認と改善に活用されている。フレイル(Frailty)とは「加齢により健康と要介護の中間になった状態」を指す言葉だが、HUAWEI Band 8で運動中の歩行速度を計測することでその状態を確認。また同時に、心拍数や血中酸素レベルをモニタリングして運動中の安全をサポートする。さらに、継続的に歩行速度を記録することで、フレイルの改善状況を確認することができるのだという。

ファーウェイ・法人向けソリューション

サービス付き高齢者向け住宅の入居者にHUAWEI Band 8を渡しておき、モバイル通信機能を持つゲートウェイをたとえば食堂に設置しておくことで、入居者・管理者の双方で特段の手間がなく、データをサーバーにアップロードできる

 こちらもシステムの開発には、SDK方式を採用している。建築・土木現場では、スマートフォンを介して自社開発の専用サーバーにヘルスケアデータをアップロード。サービス付き高齢者向け住宅では、スマートフォンの扱いに不慣れな入居者も多いことから、専用のゲートウェイ機器を施設内に設置。HUAWEI Band 8からゲートウェイ機器にBluetooth経由で送信されたデータがサーバーにアップロードされる仕組みになっている。

 スマートウォッチ/ウェアラブル端末というと、個人での利用に注目が集まりがちだが、人手不足や働き方改革、DXなどの課題を抱える日本において、より効率的な社会を複雑な操作を必要とせずに実現しうる重要な存在と言えそうだ。特に法人向けのソリューションとしては、SDK方式で開発の自由度に優れるファーウェイ製スマートウォッチは、今後、より広い範囲で使われる可能性は高い。

 

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