障がいがあっても使いやすいディスプレーとは?

ePARA×JAPANNEXTの「ディスプレーの未来を考える座談会」に潜入してみた

文●宮崎真一 編集●ジサトラユージ

提供: 株式会社JAPANNEXT

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参加者目線で語るゲームプレイで困ることは?

 ここからは、座談会で実際に話された内容を紹介する。参加者それぞれが自分の環境ごとに抱えているディスプレーに関する悩み、「こんな製品があったらいいのに」といった議題をもとに、JAPANNEXTも交えて意見を交わしていた。

ePARA×JAPANNEXTの「ディスプレーの未来を考える座談会」に潜入してみた

今回の座談会に参加したメンバー

希央氏:液晶ディスプレーの駆動方式や仕様などで、非常に多くのモデルがあり、どれを選べばいいのかわからないという声をよく聞きます。僕も昔、とあるメーカーさんのゲーミングディスプレーを購入したところ、普段使い慣れていない種類だったからか、目にすごく負担を感じました。ディスプレーはメーカーの数も多く、当たりハズレがあるので、そこがわかりやすい方法はないのかなと思っています。

JAPANNEXT:液晶パネルの種類はIPS、VA、TNとありまして、それぞれ発色がいいとか、残像が少ないなどの一般的な説明はあるのですが、障がいがある方にとっての使いやすさという想定は、正直なところあまり考えられていませんでした。例えば、3枚の液晶ディスプレーを用意し、視覚障がいのある方に見ていただいて、疲れないかどうかなど意見を聞く場面を設けるといった手法もいいのかなと感じています。

希央氏:そのディスプレーだけだったんですが、ギラギラした感じに見えて、まぶしくて非常に疲れる思いをしたので、こういう方には向いていないなどの情報があってもいいのかなと。それこそ、おっしゃるような比較実験は、ぜひやっていただいた方がいいなと思いました。

JAPANNEXT:メーカーとしては疲れやすいですというふうに言ってしまうことは難しいのですが、参考になる情報を出すというのはとてもいいことだと思います。例えば、フレームとフレームの間に黒一色のフレームを差し込むことで残像を抑える機能があるのですが、それが人によっては目の疲れの原因になるとかはあると思います。

あーりん氏:その疲れの原因が解明できれば、結構助かる方は多そうですね。

Jeni氏:パネル以外でも、スタンドやアームは人によってほしい機能がいろいろあると思います。私はJAPANNEXTさんにご提供いただいた17.3型のリフレッシュレートが240Hzのモバイルディスプレーを使わせてもらってます。ですが、私のように車いすに搭載すると位置調整が難しく、思い通りの高さにできないことも多いです。私は縦長のパイプを別に装着して、VESA規格のクランプを使って固定するといった手法を採っているのですが、これだと特別に作らないといけないので、関節部分を増やしてもっと柔軟に高さ調節ができるアームがあればもっと良いのにと思っていました。

希央氏:それだと、耐荷重の問題が難しそうですね。

JAPANNEXT:アームはほとんどが2本のパーツで構成されていますので、間の関節を増やしていけば、フレシキブルな設定が可能になると思います。ですが、おっしゃるように耐荷重の問題が出てきます。モバイルディスプレーであればその問題は回避できるかと思いますが、弊社で扱っているアームはガス式なので、モバイルディスプレーのような軽いものでは高さを保持することができません。ですので、軽いものでも自由に動かせて長さも調節できるようなアームを実現できたらいいなとは思っています。

まるぽす氏:僕の症状の特性上、なるべく左足を疲れないようにしたいので、ゲーム以外では座面を下げてゆったりとした姿勢に合わせた位置にディスプレーを調節しています。その一方で、FPSなどをプレイする際は座面を上げてディスプレーの高さや傾きを調節したりと位置を変える機会が多いので、電動のアームでボタンを押すだけでディスプレーの位置を調整できるリモコンなどがあるといいなと思います。

希央氏:そうなると、少し価格が高くなりそうですね。

まるぽす氏:大雑把に三段階とかでも構わないので、あると非常に助かりますね。

JAPANNEXT:チルトなどの傾き調整であれば、アクセサリーとしてその部分だけ作ればいいいので実現可能ではあります。

まるぽす氏:下肢や上肢に障がいがあって、自分でディスプレーを動かすことができない方もいらっしゃると思うので、手元ないしOSD操作用のボタンとかで位置調整できると嬉しいですね。しかも、応答速度が1msであったり、高リフレッシュレートに対応していたりするゲーミング向けモデルであれば、障がいを持ってる方もゲームがより楽しめると考えています。

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