生成AIでJavaコードも迅速にアップグレード! Amazon Q Code Transformation
2023年12月08日 10時00分更新
本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「【AWS re:invent 2023】Amazon Q Code Transformation ~ Javaアプリケーションの迅速なアップグレードが可能に」を再編集したものです。
お久しぶりです、多田です。最近太りすぎたと感じてるのでなんとかしたいです。
AWS re:Invent 2023において、小規模な開発チームが小規模な開発チームが、わずか2日で1000個のアプリケーションをJava 8からJava 17にアップグレードすることに成功したという内容があったのですが、これを可能にしたのが Amazon Q Code Transformationという新しいサービスとのこと。気になったので少し調べてみました。
特徴
1. Amazon QのAI機能を利用した自動変換
2. Java 8もしくはJava 11からJava 17へのアップグレードが容易に実行可能
3. 既存のコードを自動的に分析し、アップグレード後のバージョンに変換したコードを提案
・パッケージの依存関係の特定や更新、非推奨・非効率的なコードをリファクタリング
・セキュリティのベストプラクティスを組み込む
既存のコードを、パッケージの依存関係の特定や更新、リファクタリング、セキュリティの要素を考慮しつつ最適な変換したコードを生成して開発者に提案してくれます。
そのため、手動で対応していた作業を大幅に削減することが可能となります。
そのほか
近日中に、Windowsベースの.NET Frameworkアプリケーションをクロスプラットフォームの.NETに変換できるようになるとのこと。
利用条件
Amazon Q Code Transformationのプレビューは、現在以下の条件で提供されています。
1. エディター
・IntelliJ IDEA(拡張機能:AWS Toolkit)
・Visual Studio Code(拡張機能:AWS Toolkit)
2. Amazon CodeWhisperer
・Amazon CodeWhisperer Professional Tierユーザー(1ユーザーにつき19 USDで月額払い)
3. Amazon Q Code Transformation
・プレビュー期間中は無料
プレビュー期間中は、Amazon Q Code Transformation自体に料金は発生しません。Amazon CodeWhisperer Professional Tier ユーザーのみ利用可能です。Amazon CodeWhisperer Individual Tier ユーザーでは利用できないので注意です。
最後に
運用作業は地味ながらとても大変な作業なので上手く時間を節約できると新機能の設計や開発などに集中できるな~と思ったり。
アドベントカレンダーでもブログ投稿するのでネタ考えます。
参考情報
Upgrade your Java applications with Amazon Q Code Transformation (preview) | AWS News Blog
AI コードジェネレーター - Amazon CodeWhisperer の料金 - AWS
多田 祐一朗/FIXER
四日市所属のエンジニア。基盤インフラ経験が少しある。
この連載の記事
-
TECH
責任ある生成AI利用のための「Guardrails for Amazon Bedrock」とは ― AWS re:Invent 2023 -
TECH
同世代エンジニアに刺激を受けた!JAWS-UG「若手エンジニア応援LT会」参加レポート -
TECH
AWS CDKでGuardDutyのRDS保護を有効化しよう(として詰みかけた話) -
TECH
ノーコードで生成AI連携! SlackからAmazon Bedrockのエージェントに質問 -
TECH
Terraform:変数の値が未代入でもインタラクティブな入力を回避する方法 -
TECH
Amazon SESでEメールの送信機能/受信機能を作る手順 -
TECH
Amazon BedrockからWeb上のコンテンツを参照する新機能「Web Crawler」 -
TECH
IAMユーザーのアクセスキーを使わず「IAMロール」を使うべき理由 -
TECH
CX視点で興味深かった「AWS Summit Japan 2024」のセッション -
TECH
AWS EC2でkubeadmを用いたKubernetesクラスターを作ってみたのでメモ -
TECH
AWSアカウントのサインインに「IAM Identity Center」をお勧めする理由 - この連載の一覧へ