腕に巻いているだけで健康状態をチェックできる
HUAWEI WATCH FIT Special Editionの対応OSは、Android 6.0以降とiOS 9.0以降。筆者はiPhone 14 Pro(iOS 16.6)とペアリングして使いました。スマホには、HUAWEI WATCHの他のモデルと同じように、スマホには「HUAWEI Health」アプリをインストールして、初期設定やデータ同期などができます。
心拍数、血中酸素レベル、睡眠、ストレス値のモニタリングが可能で、それぞれ自動でのモニタリングが可能。つまり、腕に巻いているだけで健康状態がチェックされて、異常値が検出されたらわかる仕組み。
心拍数と血中酸素レベルのモニタリングには、光学式心拍センサーとファーウェイ独自の「HUAWEI TruSeen 5.0」という技術が用いられています。ちなみに、HUAWEI TruSeenのバージョンは、FIT 2、Band 8と同じですが、2021年11月に発売された「HUAWEI WATCH FIT new」に比べると、モニタリング精度が約10%向上しているとのこと。
睡眠のモニタリングには「HUAWEI TruSleep 3.0」が用いられています。HUAWEI TruSleepのバージョンは、FITが「2.0」で、Band 8が「3.0」なので、FITより精度が向上していると考えていいでしょう。ファーウェイの説明では、FIT newに比べて「モニタリング精度は約10%向上し、誤認識率が約40%減少している」とのこと。
睡眠の質は100点満点で評価され、詳しい分析結果も確認できます。また、画面が暗くなり、通知を止める「スリープモード」が用意されているので、睡眠に悩みがある人は積極的に活用できそうです。
GPS搭載はうれしいが、位置の特定にはやや時間を要する
ワークアウトモードは、ランニング、ウォーキング、サイクリング、水泳、エリプティカルなどがプリセットされていて、「カスタム」という項目から、さらに多くの種目を追加することが可能。100種類以上のスポーツ・エクササイズに対応しているそうなので、日常的にやっている運動が見当たらないということはまずないでしょう。運動の開始を自動で検出して、ワークアウトモードの起動に導く機能も備えています。
Special Editionの大きなアドバンテージが、1万円台のウォッチながらGPSを内蔵しスマホを持たずに、ランニングやウォーキングのルートを記録できること。スマホをポケットに入れたり、小さいバッグに入れて身に着けたりせずに身軽に走れることは、特に本気で走っている人には大きなメリットになるように思います。しかし、少し気になる点も。筆者が試した範囲では、位置情報の取得に若干時間がかかるように感じました。とはいえ、途中で計測が止まったりすることなく、ルートも正確に記録されていました。
運動後はウォッチ画面でも計測データを確認できますが、「HUAWEI Health」アプリに同期されたデータのほうがグラフィカルに表示させて見やすいです。 ランニングやウォーキングのルートを動画で振り返る「ダイナミック追跡」という機能もシンプルに楽しいでの、購入された方は使ってみることをおすすめします。