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アップル次期OSはデバイスを横断して使い勝手アップ! 「ウィジェット」進化を徹底解説

2023年08月18日 07時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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デベロッパーがOSをまたいでウィジェットを開発しやすくなるWidgetKitフレームワークがアップルから提供されています

デベロッパーによるウィジェット開発の敷居を下げるWidgetKit

 アップルは、ユーザが異なるデバイスのOSで一貫したウィジェット体験が得られるよう、デベロッパーのためにWidgetKitフレームワークと、アプリ開発のためのフレームワークであるSwiftUIに対応するWidget APIを提供しています。それぞれデベロッパーによるiOS/iPadOS/macOS向けのウィジェット開発を促進するツールとして機能してきました。

 2022年からwatchOS 9もWidgetKitのフレームワークに組み込まれたことで、watchOSの文字盤にアプリからの情報を表示して、アプリへのショートカットとして機能するコンプリケーションが開発しやすい環境も整いました。

 WidgetKitがあることにより、iOS 16に対応するウィジェットはわずかな変更を加えるだけで、iOS 17向けに再ビルドができるだけでなく、iPadのロック画面、Macのデスクトップ上で視覚的に美しく表示させることが可能になります。またSwiftUIにより制作したウィジェットは、デバイスのスクリーンサイズや背景となるコンテンツに合わせて、ウィジェットの色やオブジェクトの間隔など表示を自動調整します。

iOS 16.1からiPhoneで利用できるようになった「ライブアクティビティ」

 iOS 16.1以降では、ユーザーがアプリのアクティビティや情報をiPhoneのロック画面、およびiPhone 14 ProシリーズのDynamic Islandに表示する「ライブアクティビティ」に対応しました。アップルがライブアクティビティの開発向けに提供するActivityKitフレームワークもまたWidgetKitとコードを共有しながら開発ができたり、バックグラウンドでは結び付きの深い機能になっているようです。

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