FIXER 荒井氏が講師を務め、手元のExcelデータから簡単にアプリ開発できることを紹介
“爆速”アプリ開発を実演! 「Power Apps」解説書第2弾発売でイベント開催
2023年07月18日 11時00分更新
FIXERのエンジニア陣が執筆した書籍「Microsoft Power Apps ローコード開発〔実践〕入門」の発売を記念して、2023年7月14日、書泉ブックタワー(東京・秋葉原)でイベントが開催された。
FIXERでDevelper Relationsを担当するMicrosoft認定トレーナーの荒井隆徳氏が講師となり、「Power Appsの爆速アプリ開発」をテーマに、手持ちのExcelデータから数十分程度で簡単にアプリが開発できる様子を披露した。
同書籍はマイクロソフトが提供するノーコード/ローコード開発ツール「Microsoft Power Platform」を解説した書籍シリーズの第2弾。第1弾の入門編に続く「実践編」として、アプリ開発ツール「Power Apps」の使い方を基本からわかりやすく説明した一冊。
著者は荒井氏のほか、青井航平氏、佐藤晴輝氏、萩原広揮氏と、FIXERの現役エンジニア陣が務めた。また監修には日本マイクロソフトの春原朋幸氏、曽我拓司氏が参画している。
「爆速アプリ開発」のデモでは、これまでExcelで管理していた機械の資産情報と点検情報をPower Platformのデータベース(テーブル)に取り込み、それらを使ってシンプルにモデル駆動アプリを構築/カスタマイズしていく方法、さらに同じテーブルを使ってモバイルデバイス向けを含むキャンバスアプリを構築する方法が紹介された。
Power Platform/Power Appsでは自動化されている部分も多く、あらかじめExcelのデータが整理されていれば、こうしたアプリは「30分から1時間程度」(荒井氏)で開発できるという。また、アプリを社内に公開した後で、現場のユーザーからのフィードバックを受けて修正や機能追加も容易にできると説明した。
質疑応答のコーナーでは、来場者から「これから始める初心者がつまずきやすいポイントは」「社内のメンバーにPower Platformに興味を持ってもらうには」「顧客管理や資産管理はすでに別の外部ツールを使っているが、そうした場合でも活用できるか」などの質問が挙がった。荒井氏は、それぞれ「社内にアプリが乱立してデータがサイロ化されないよう管理すること」「実際の業務を自動化して見せ、小さな成功を積み重ねること」「多数のコネクタが用意されており、外部ツールのデータを取り込んでアプリ開発できること」と回答していた。
なお同書籍「Microsoft Power Apps ローコード開発〔実践〕入門」は、技術評論社から刊行されている。紙版の価格は2720円+税。電子版もある。