「Japan IT Week 春」に出展した京セラ コミュニケーションシステム(KCCS)は、LPWA(Low Power Wide Area)通信技術Sigxoxを用いた開封検知ソリューション「SeeGALE(シーゲル)」を披露した。
IoTを活用して、モノの位置や開封まで検知 物流DXを支援
今回披露されたSeeGALEでは、Sigfoxの通信機能搭載したIoTデバイスを荷物に貼り付けるだけで、位置情報のみならず、開封まで検知するという。メーカーは代理店や販売店が介在しても荷物の場所や開封タイミングを把握することができ、生産数のコントロールや適正在庫の管理が実現するという。
従来、同社はパレットなどの位置を把握するための「IoT Tracker」を展開していたが、今回のSeeGALEでは開封検知の機能を追加した。荷物の箱や小包などにIoTデバイスを取り付け、パッケージを切ると、開封アラートが送信される仕組みとなっている。IoTデバイスも1台300円~を実現し、使い切りが可能なレベルまで低価格化できたという。
こうしたソリューションは物流DXの1つとして従来から展開されているが、セルラーネットワークは通信料金が高く、RFIDなどを使う場合でも、別途で読み取り装置が必須だった。これに対して、SeeGALEでは低コスト・低消費電力・長距離通信が可能なSigfoxの通信機能を活かし、低廉なコストでサプライチェーンの見える化を実現するという。
まずはユーザー企業とのPoCから実施していく予定。高価でセキュリティを要求する商品のトラッキングに試験運用することで、Sigfoxならではの強みを見せていきたいという。