FIXER cloud.config Tech Blog
「プロジェクト」マネジメントってなんだ !【PMBOKを読み解く #1】
2023年04月05日 10時00分更新
本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「プロジェクトマネジメントってなんだ !【PMBOKを読み解く #1】」を再編集したものです。
はじめに
この「PMBOKを読み解く」では、PMBOKガイドを教科書にして、プロジェクトマネジメントって何だ!っていうのを理解していくシリーズ(予定)です!
普段プロジェクトに関わりがないよっ! みたいな人でも理解できるように少しずつ進めていくので是非読んでみてください!
プロジェクトマネジメントってなんだ!
いきなり大将戦です。タイトル回収です。
では早速PMBOKでのプロジェクトマネジメントの定義を見ていきましょう!
プロジェクト要求事項を満たすために、知識、スキル、ツールと技法をプロジェクト活動へ適用すること。
プロジェクトマネジメントの理解はバッチリですね、流石PMBOK!!
これでこのシリーズも完結です!ありがとうございました!… とはならず細かく見ていく必要がありそうです。
確かに文章を見ると「ふ~ん、確かにプロジェクトマネジメントってそんな感じっぽいよね」となります。
が文章の中身を良くみて意味を問われると…
「知識、スキル、ツールと技法」とはどんなものなの?とか「プロジェクト要求事項?」「プロジェクト活動?」そもそも「プロジェクト」って何?
急に何もわからなくなりました…
でもみなさん安心してください!「はじめに」でも言及しましたが、この「知識、スキル、ツールと技法」や「プロジェクト要求事項」、「プロジェクト活動」などについてPMBOKは事細かに説明をしてくれるので、それをこのシリーズでは追っかけていきます!
やはり、いきなり大将戦は厳しかったので、少しずつプロジェクトマネジメントを理解していきましょう。
プロジェクトとは
では、もう少しやさしいところから倒していきましょう!
プロジェクトとは何なのか。PMBOK先生はこのように定義しています。
独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施される有期的な業務。
所産とか、創造とか、有期的とかなんか難しそうですけど、まだ何とかなりそうですね。
前半と後半に分けて理解をしていきましょう!
プロジェクトの定義前半
前半の部分を理解しましょう。
独自のプロダクト、サービス、所産を創造する
プロダクト、サービス、所産どれも業務の中で作り出されるものです。それが独自のものでないといけないと言われているわけです。
定型化された業務で何かを作ることもありますが、それは独自ではない(繰り返し同じ手順で作成される)のでプロジェクトには該当しないということになります。
要するに前半でプロジェクトは「独自の何かを作り出す業務」だと定義しています。
プロジェクトの定義後半
次に後半の部分を理解しましょう。
有期的な業務
およそ80%が漢字ですが、業務は業務なので、「有期的」これについて理解をしていきましょう。
そんなに難しいことはなく、「期間が有る」というだけです。
前半の独自であるという条件を満たしても、期間が無いものはプロジェクトには該当しません。
「期間が有る」とは「開始と終了が明確になっているか否か」と同義です。
まとめ
まとめるとプロジェクトは「新しい何かを作り出す業務のうち、開始と終了が明確になっているもの」ということになります(図1.プロジェクトの定義 参照)。
整理してみると何てことはなかったですね。
ある種このプロジェクトの定義や今後数回で紹介する予定のPMBOKの入口は、PMBOKでの前提条件になるものばかりなのでしっかりと整理・理解をしていきたいと思います!
今回は「PMBOKを読み解く」の#1としてプロジェクトマネジメントをいきなり倒しにいきましたが、負けてしまったのでプロジェクトとは何かについてを読み解いていきました!
いきなり大将戦に挑んで負けるとは… 計画性のなさが浮き彫りですね。
PMBOKを信じて知識やツールなど身につけてプロジェクトマネジメントが何かを理解すれば、今後この様なことにはならないでしょう!
次回の「PMBOKを読み解く#2」ではもう少しプロジェクトについて補足説明をしたいと思います。
おまけ
プロジェクトの語源って何だろうと思い調べてみました。
語源英和辞典によると語源はラテン語の「pro+ject」の様です。
proが「~の前方/未来へ」の意味でjectが「投げる」という意味の様です(proに似たでpraeというラテン語もありますが、こちらも「先に」の様な意味で使われる(prefixとか)ので、もとは同じなんですかね?)。
そうするとprojectは「前に投げるもの」ということになります。
語源から想像するとプロジェクトは「前に進めていくもの」ということになるでしょうか?
横文字の単語は語源を調べると、その言葉に込められた意図の様なものが感じられて面白いですよね。
塚本有希/FIXER
(つかもと ゆうき)
2020年度入社のエンジニアだったものです。
fintech系の部署で開発をしたり、WebRTCで会議システムの基盤を構築したり、Azureのコグニティブサービスを使ってチャットボットのプラットフォームを作ったりカラフルな開発経験を積ませてもらいました。
その後別の案件でPMO業務に従事して、現在ではプロジェクト監理室というところで社内で横断的にプロジェクトの支援業務をしています。
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