久しぶりの年末年始行事参加だから気を付けたい

デジタルの力で忘年会・新年会でのスマホの盗難・置き忘れ対策を!

文●宮里圭介 編集●村野晃一(ASCII)

提供: キヤノンマーケティングジャパン

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 コロナ禍の影響はまだ強く、油断できない状況が続いている。しかし最近は、感染対策を行ったうえで、大人数が参加できる各種イベントが行われるようになってきた。スポーツ観戦やコンサートで大声を出さないとか、即売会では事前登録と人数制限を徹底するなどがその最たる例だ。

 参加人数が少なければリスクを下げられるということもあり、数人での会合、飲み会などの機会も増えてきた。コロナ禍以前と比べればまだまだ少ないが、人と会いやすくなり、外出や遠出の機会が増えてきているのは事実だ。とくに年末が近づいてくれば、忘年会の予定が入ってくるし、年が明ければ新年会が待っている。

 こういった飲み会などで気を付けたいのが、スマホの置き忘れや紛失。久しぶりの外飲み、しかも、いつもと違う場所に行くということから気が緩み、うっかり……なんてことはよくある話だ。

 スマホには、標準で紛失したデバイスを捜索する機能があり、これを使えば、Web上からの遠隔操作で端末の現在地の確認やデータの消去といった操作が可能だ。こうした機能は、紛失時の強い味方となってくれるものの機能は少なく、できることは限られる。

Androidで使える標準のデバイス捜索機能。デバイスの位置表示と音を鳴らす、データ消去の3つの機能が利用できる

 そこでオススメしたいのが、「ESET インターネット セキュリティ」に搭載されている「アンチセフト(Anti-Theft)」機能を併用することだ。Android搭載のスマホやタブレット、Windows搭載PCに対応していて、より高度な端末捜索機能が使えるようになる。

スマホやPCの盗難・紛失・置き忘れでも、被害を最小限に抑えられる!

 「ESET インターネット セキュリティ」のメイン機能は、ウイルスなどのマルウェア感染からの保護だが、インターネットバンキング保護や、フィッシング対策や迷惑メール対策など、それ以外の機能も充実している。

 デバイス捜索機能となる「アンチセフト」は、こういった便利機能のひとつ。この機能を有効にしたデバイスは、ブラウザーからアクセスできる「ESET HOME」での捜索が可能となり、万が一の盗難や紛失、置き忘れ時の対策として活躍してくれるのだ。

アンチセフトで保護されている端末は、ESETの個人向け管理ポータルサイト「ESET HOME」から捜索できる

 アンチセフトでは、端末の現在地の確認、写真の撮影・送信、IPアドレスの確認、メッセージの表示といったことが行える。これらの機能は、基本的にESET HOME上で端末の状態を「紛失中に設定」したときのみ利用できるもので、常時監視されるわけではないので安心してほしい。

 基本的な操作は、すべて「ESET HOME」から行える。試しにESETのAndroid端末向けプログラム「ESET Mobile Security for Android」をインストールしたスマホを用意し、「テストの実行」を行ってみた。

 なお、ESET Mobile Security for AndroidのライセンスはESET インターネット セキュリティと共通で、複数台プランで購入していれば、その1つをスマホに割り当てられる。

場所情報や写真など、アンチセフトから得られた情報はステータスで確認可能だ

 端末の場所は地図で確認できるほか、テストを実行した直後に自動撮影された写真を表示。もし、盗難にあったのであれば犯人の顔が映っていたり、地図付近の目印となる風景が写っている可能性もあり、この写真は重要となる。

 なお、「ステータス」メニューでは最新情報のみが表示されるが、左メニューにある「アクティビティ」では、これらの情報を遡って確認することができる。デバイスが移動している場合、その移動先が履歴として記録されるし、写真も定期的に撮影されて送られてくるので、見つけやすくなるわけだ。

アクティビティの概要では、アンチセフト機能で得られた情報がイベントとして一覧表示される

 さて、実際に「紛失中に設定」するとどうなるのかを試してみよう。

 このボタンを押してもすぐには「紛失中」にならず、ボタンの押し間違いを防ぐため、一旦は確認画面が表示される。この確認画面でも再度「紛失中に設定」ボタンを押すと、アンチセフト機能によって、場所や写真といった情報が定期的に送られてくるようになる。

 また、この瞬間からスマホがロックされ、解除するまで一切利用できなくなる。

「紛失中」に移行した時の画面。ステータスが「紛失中」となり、「ワイプ」と「警告音を再生」という機能が使用可能になる

 あとは、ステータスやアクティビティを見ながら、どこで紛失して今どこにあるのかを確認、デバイスを探しに行くという流れになる。

 なお、どうしても見つからない場合は、情報流出を防ぐためにデータをすべて削除する「ワイプ」機能を使うのもいいだろう。「ワイプ」機能は、紛失したスマホのSMS宛にワイプコマンドを送信することで、既定のフォルダに保存されているすべての連絡先、メッセージ、電子メール、アカウント、メモリーカードの内容、画像、音楽、動画をデバイスから完全に消去する。見つけ出すのを諦めるという意味でもあるので、この機能は本当に最終手段と思ったほうがいい。

 「警告音を再生」というのは、スマホ本体の設定に関係なく大きな音で警告音を鳴らし続けるというものだ。

 かなり大きい音で鳴り続けるため、デバイスが近くにあると確信したとき、最後の位置確認のために使うといいだろう。

 「紛失中」に使える機能はもう1つあって、それが「メッセージ」だ。これはその名の通りスマホの画面上にメッセージを表示するもの。例えば「警察に届けてください」と表示しておけば、拾った人がそのメッセージを見て届けてくれる可能性が高くなる。

 逆に、場所がほぼ特定できて自分で取りに向かっている最中であれば、「現在回収に向かっています。そのままにしてください」などと表示するのもありだ。こうすることで、入れ違いで警察に届けられてしまうことを防げるだろう。

「メッセージ」機能で、任意の文章を送信可能。スマホの画面に表示できる

 なお、メッセージは1回で終わりではなく、次々と別のメッセージを送信することが可能なので、状況に合わせて変更していける。

 無事にスマホを取り戻せたら、「紛失中」の状態を解除して捜索は終了だ。解除はスマホ本体でもできるが、パスワードの入力が必要になるので、ESET HOMEからの操作のほうが簡単だ。

ステータスとして表示されている「紛失中」をクリックし、「紛失中を解除」ボタンを押すだけ

 解除すればスマホのロックがはずれ、ロック前と同じように使えるようになる。

スマホの設定&「紛失中」の画面はどうなるのか確認

 ESET HOMEから使える機能、設定などは先に紹介したが、肝心のスマホではどのような画面になっているのか気になるところ。

 そこで「紛失中に設定」し、どういった表示になっているのかを確認してみた。

 まずはスマホへESET Mobile Security for Androidをインストール。アンチセフト機能を有効にするには、カメラやGPSなどの利用許可が必要となるので、画面の指示に従って有効化していこう。

 ここまでが下準備だ。

 ESET HOMEで「紛失中」に設定するとスマホをロックできるが、実は、自動でロックする条件も設定できる。

 ひとつは「SIMカードが取り外されたとき」。これは盗難者が先に通信経路を潰すことで、遠隔でのロックを妨げようとすることへの対策だ。そしてもうひとつが、「ロック解除を5回施行した後」となる。これを有効化しておけば、何度もスマホへのログインを試行してPINを突破しようとされた場合にロックできるようになる。

アンチセフトの自動ロック設定。ロック後の動作も設定できる

 ロック後の動作として設定できるのは、連絡先の表示と写真の撮影だ。盗難を想定して自動ロックを使うのであれば、「写真を撮る」までセットで設定しておくといいだろう。

 連絡先詳細を登録しておくと、見つけた人が連絡をくれる可能性が高くなるので、これも登録しておいた方がいい。ただし個人情報となるため、表示する情報は慎重に選ぼう。

連絡先詳細として設定できるのは、メッセージと名前、電話番号、メールアドレスだ

 メッセージは、ロック画面で最初に表示される文章。連絡先はロック画面に表示されないものの、「連絡先詳細」ボタンをタップすることで表示されるものとなる。

 スマホがロックされている状態が、下の写真だ。

「紛失中」に設定し、ロックされた状態のスマホ画面。予め設定したメッセージが表示されている

 この画面が出ている間は通常の操作は受け付けられず、アンチセフトによるロックが解除されるまでスマホが使えなくなる。捜索機能も魅力だが、まずはこうやってスマホが悪用されないよう守ってくれるのがうれしい。

 この画面に表示されるメッセージは、ESET HOMEから随時送信可能。状況に応じて、メッセージを更新していこう。

最初は、事前に設定していたメッセージが表示される。ESET HOMEで新しいメッセージを送信すると……

このように、新しいメッセージがロック画面に表示されるようになる

万が一の手段にはなるが、紛失・置き忘れに注意するのが一番の対策

 アンチセフトは標準のデバイス捜索と比べ、デバイスのロック、位置履歴からの追跡、写真撮影、メッセージ送信といった機能が使えるのが便利。これらの機能を駆使すれば、より手元に戻ってくる可能性は高くなるだろう。

 しかし、一番の対策といえば、紛失・置き忘れに注意することなのは変わらない。万が一に備えてアンチセフトの設定を行い、気を付けながら忘年会・新年会シーズンを楽しもう。

(提供:キヤノンマーケティングジャパン)