Zoom中のチャットをそのまま普段使い 動物のアバターも
コミュニケーションプラットフォームであるZoom Platformも強化する。チャット機能の「Zoom Team Chat」では、Zoom Meeting中のチャットを統合できるようになった。これにより、ミーティングの前・最中・後で、途切れることなく会話を継続できる。「ミーティングが終わると、ミーティング中のチャットにアクセスできなくなるという不満が多かった」とProduct Marketing Manager, UCaaSのテレザ・ラーキン(Theresa Larkin)氏は説明した。合わせて、チャットの自動翻訳などの機能も発表した。
Zoom Meetingsでは、同社のAI「Zoom IQ」を利用した「Smart Recordings」、それに「Meeting Templates」や「Video Clips」も発表した。
Smart Recordingsは、長いミーティングを区切り、サマリを作成するなどの機能で、効率よく重要な部分に飛ぶことができるという。Meeting Templatesはミーティングのタイプに応じて設定を自動化できる機能で、Video Clipsはナレーションを加えた動画を作成して共有できるようにする機能だ。
これらに加えて、動物のアバターなどアバターも強化した。これらの機能強化は、近日中に提供予定だという。
コンタクトセンターの自動化やServiceNowとの連携も強化
さらに「Zoom Events」では、帯域幅を最適化するZoomのeCDNソリューションとなる「Zoom Mesh」などの新機能を発表した。
Zoom Contact Centerでは、新機能として「Zoom Virtual Agent」を発表した。カンバセーショナルAIと自然言語処理(NLP)を用いるチャットボットによる自動回答ソリューションで、問い合わせに24時間365日対応できる。「カスタマーセンターに対する顧客の期待は高まっており、ここで不満を感じると競合他社に乗り移る」とZoom Virtual Client担当プロダクトマーケティングマネージャー(Product Marketing Manager, Zoom Virtual Agent)ボブ・グロース(Bob Grohs)氏は語る。その上で、自動化を取り入れることで「予算に限りがあるチームでも、高い顧客満足度のレベルを維持しつつ、高速かつ効率の良い解決を提供できる」と続ける。
Zoom Virtual AgentはZoom Contact Centerのアドオンとして提供するほか、スタンダロンでも提供する。2023年前半にGAを予定している。なお、グロース氏によると、Zoom Contact Centerは「予想を上回る」レベルで成長しているとのこと。
ServiceNowとの提携をさらに深化させることも発表した。Zoom Contact Center、Zoom Team Chatなど多岐にわたるもので、Zoom Contact CenterではヘルプデスクのエージェントがServiceNowアプリから直接やり取りを管理できるという。また、Zoom Team Chatとの統合により、ServiceNowのチケットにあるやり取りの履歴に基づきZoom Team Chatで問題解決を図ることができるという。
Zoom Contact Centerでは、ServiceNowのほかZenDesk、ShopifyなどCRM、ECプラットフォームなどとの統合を進めていくとしている。
これらZoomtopiaで発表する新製品やサービスの日本での展開予定は、はっきりした時期は決まっていないが「準備が整い次第順次」と日本の広報担当は述べている。