最新のiPad Proでスケッチを描き、Pagesアプリで企画書をつくる
プレゼンテーションの時間では、何人かの参加者による作品がApple丸の内の大型ビジョンに映し出され、板坂氏が講評を加えた。この日のプログラムの中で、板坂氏は最近自身が手がけたインスタレーション、プロダクト、展示会の会場構成などを披露しながら「コンセプトを語れないと良いものを作れない」のだと繰り返し述べてきた。約1時間半のプログラムの中で、参加者各位がアイデアのスケッチ等に手を動かす時間は限られていたが、短い時間の中で印象に残る作品とプレゼンテーションを披露した参加者に向けて、板坂氏も大きな拍手を贈った。
日本最大級の規模で開催されるデザインとアートのフェイスティバル「DESIGNART TOKYO 2022」が10月30日(日)まで都内で開催されている。ワールド北青山ビルでのメインエキシビション会場の展示空間構成は板坂諭氏が手がけたものだ。また東京・恵比寿のギャラリーSOMEWHERE TOKYOでは「昨今は“菌”に注目している」という板坂氏が、椅子にキノコを生やしてみたという先鋭的なアート作品「Fungi Stool」が11月6日まで展示中だ。
さらに11月15日の午後18時半から19時45分までの時間は、「板坂諭に学ぶビジネスに活かせるデザインコンセプト」と題したToday at Appleのオンラインセッションが開催を予定している。板坂氏による「コンセプトのつくりかた」に触れながら、ビジネスからアートにまで視野を広げてみてはいかがだろうか。
セッションへの参加申し込みはToday at Appleのサイトからできる。ほかにも多彩なテーマで実施されているToday at Appleの無料プログラムと一緒にチェックしてほしい。
筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。