「HUAWEI MateView SE」レビュー その3
「HUAWEI MateView SE」はエントリー向けディスプレーながら広色域、eBookモード搭載で目に優しい
2022年11月07日 10時00分更新
ファーウェイから23.8型液晶ディスプレー「HUAWEI MateView SE」が発売中です。「縦横回転版」(2万6800円)と、「標準版」(2万2800円)の2モデルが用意されていますが、どちらもエントリーモデルとして位置づけられています。今回は画質や消費電力、独自機能の「HUAWEI eBookモード」などをチェックしてみましょう。
実測でDCI-P3カバー率89.6%の色域を確認
本製品にはsRGBカバー率100%、DCI-P3カバー率90%と謳われるIPS液晶パネルが採用されています。実際にカラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で実測したところ、sRGBカバー率は99.8%、AdobeRGBカバー率は82.0%、DCI-P3カバー率は89.6%という値が出ました。ほぼスペックどおりの広色域を備えています。
消費電力は通常15.89W
エコモード8.46W、待機時0.465W
省エネ性能もディスプレーにとって重要な要素。ワットチェッカーで計測したところ、デフォルトの消費電力は実測15.89W前後、エコモードの消費電力は実測8.46W前後、待機時の消費電力は実測0.46W前後という値が出ました。エコモードではデフォルトの53%の消費電力で動作するわけです。
エコモードを有効にすると「明るさ」など一部項目を変更できなくなりますが、少しでも消費電力を節約するために積極的に利用してみましょう。
想像以上に実用的な目に優しい「HUAWEI eBookモード」
長時間のPCワークによる疲れ目に悩んでいる方のために用意されているのが、「HUAWEI eBookモード」。このモードを有効にすると、白黒表示に切り替え、画面の明るさを抑え、文字がくっきりと見えるように画質が調整されます。動画やゲームなどには向いていませんが、ウェブ閲覧、書類作成時にはぴったりなモードです。
「HUAWEI MateView SE」のレビュー連載は次回が最終回。「まとめ編」ということで、実際に数日使った上での感想などをお伝えいたします。