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大人も学びたくなる!「iPadのある学校」長野県伊那市のユニークな教育現場に密着

2022年09月28日 10時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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伊那市では学校の生徒と教職員が一緒に、iPadを活用しながら豊かな自然の中で学ぶ機会としてサマーキャンプを実施してきました

iPadの導入には教職員も積極的

 教職員たちもまた、iPadを活かしたICT教育のスキル向上に余念がないといいます。

 伊那西小学校では2019年に、1〜6年生が参加してアップルの無料動画編集アプリ「Clips」を使ったサマーキャンプ(Apple Booksでアクティビティの成果を公開中)を実施しました。このイベントは生徒たちの授業であるとともに、教職員の研修も兼ねていたそうです。誰でも直感的に使えるClipsアプリによる動画制作を通じて、教師たちの間にも「日常の教科学習の中にiPadを使って表現する活動を積極的に採り入れたくなった」という声が高まりました。

 サマーキャンプに参加した教師たちは、それぞれ担当する伊那市内の小中学校に戻り、ICT教育を積極的に授業に取り入れました。その成果のひとつが「デジタルフォトポエム」です。iPadで撮影した写真に短歌や俳句を付けて動画にまとめたり、生徒たちの詩や短歌の朗読を音声に残して家族に渡したところ大変に好評で、伊那市が押し進めてきたICT教育に対する保護者の理解も深まったといいます。

 足助氏によると伊那市のICT推進センターでは、教師がそれぞれ授業の中でiPadを効果的に活かせるよう定期的に研修会を開催しているそうです。

各学校の教員たちも、それぞれが受け持つ学科の授業でどのようにiPadやクラウドサービスを活かせるか試行錯誤を重ねています

 異なる教科ごとにiPadやICTのテクノロジーをどのように活かせるのか、アップルのサイトに公開されている「Appleと教育」のページが良い手本になっているといいます。今年9月に伊那市の教職員に配布するiPadから、「Appleと教育」のページへダイレクトにつながるショートカットがホーム画面にプリセットされます。

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