nocoは7月5日、営業資料やホワイトペーパー、製品カタログなどのPDFファイルをアップロードするだけで、顧客とURLによる資料の共有ができるクラウド顧客獲得ツール「nocoセールス」の提供を開始した。
nocoセールスは、営業資料や製品カタログ、会社案内などのPDFファイルだけで、オンラインによる集客と接客、顧客管理をワンストップで実現するクラウドサービス。
従来、PDFファイル化された営業資料やホワイトペーパー、製品カタログ、会社案内を顧客に送付する場合は、メールなどでファイルを共有する必要があったが、本ツールではPDFファイルをアップロードすると、オンラインで閲覧できる資料に変換。URLを顧客と共有すると、資料を端末に依存することなく、PCやスマホ、タブレットのブラウザーで閲覧できる。資料ファイルのダウンロードやファイル保管などの手間やコストがかからない点がメリットとしている。
資料上に、イベントやキャンペーン情報の案内をポップアップ形式のバナーで自動表示する機能や、日程調整ツールと連携して顧客に対し商談機会を促すアポイント機能を搭載。資料の閲覧者に対して、さまざまな営業機会を創出する。
また、PDFファイルを共有するだけでは開封の有無やどのページをどれくらい閲覧したのか把握することは困難だったが、本ツールの資料共有では、顧客がどの資料をどれくらい閲覧しているかがわかる閲覧分析機能や、資料上での行動履歴に応じた自動通知機能を搭載。顧客ごとの興味や関心をリアルタイムで把握でき、短期間でロイヤルティーの高い顧客を絞り込めるという。また、各ページの閲覧状況から、コンテンツの改善や資料改訂の判断にもつなげられる。
さらに、会社名や担当者名、連絡先をはじめ、顧客とのチャットメッセージ、顧客に対するメモなど、顧客カルテとして情報を集約できる。
複数の営業資料やホワイトペーパーをまとめた資料専用のウェブサイトが利用可能。エンジニアやデザイナーによる製作コストを必要とせず、ノーコードで作成できる。作成した資料サイトは自由に公開できるほか、特定の顧客だけに限定した共有も可能だ。
利用料金は、毎月0円で利用できる無料プランと、月額料金1万6500円のエントリープラン、月額料金3万3000円のスタンダードプランが用意される。スタンダードプランのみ初期費用16万5000円、ユーザー利用枠の追加で1名に付き3300円がかかる。利用環境はWindows、MacOS。対応ブラウザーはGoogle Chrome、Microsoft Edgeの最新バージョン。同社は2022年度に500社の導入を計画している。