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ファーウェイのE Inkタブレット「HUAWEI MatePad Paper」の使い勝手を検証する

2022年07月04日 10時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集● ASCII

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 前回(ファーウェイのE Inkタブレット「HUAWEI MatePad Paper」にはどんなアプリが入るのかを試す)は、ファーウェイ初のE Inkタブレット「HUAWEI MatePad Paper」のアプリ導入ということで、筆者が常用するアプリをインストールしました。複数のアプリストアを利用し、いくつかのアプリはAPKファイルを直接インストールすることで満足いく環境ができました。今回はHUAWEI MatePad Paperの使い勝手についてレビューします。

ファーウェイ「HUAWEI MatePad Paper」価格6万4800円

タブレットとしての実力は
エントリー~ミドルクラスのスマホ並みでまずは十分

 まずはパフォーマンスの指標としていただくため、ベンチマークスコアからお伝えいたします。スマホの定番ベンチマークを実施したところ、「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは308057、「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは1861、「3DMark」のWild Lifeは1927を記録しました。

 記事執筆時点のAnTuTu Benchmarkのランキングトップは「RedMagic 7」で、スコアは1042141です。つまりAnTuTu Benchmarkで比較すると、HUAWEI MatePad PaperはRedMagic 7の約30%のスコアということになります。

 ただし、フラッグシップスマホのパフォーマンスが高すぎるだけで、HUAWEI MatePad Paperは現行のエントリースマホ~ミドルレンジスマホと同等の処理性能を備えています。電子書籍や電子メモ用途には十分です。

「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは308057

「Geekbench 5」のMulti-Core Scoreは1861

「3DMark」のWild Lifeは1927

記事執筆時点のAnTuTu Benchmarkのランキングトップは「RedMagic 7」で、スコアは1042141です

E Inkディスプレーの描画はあまり速くない印象

 さて肝心のE Inkディスプレーですが、描画はあまり速くないようです。HUAWEI MatePad Paperにどの世代のE Inkディスプレーが採用されているのかスペック表に記載がないのですが、「Kindle Paperwhite シグニチャー エディション (第11世代)」などと比べるとあきらかなもたつきを感じます。

 ディスプレーの更新モードとして、即時更新、ノーマル(表示の品質を優先)、スマート(表示の品質と滑らかさのバランスをとる)が用意されており、動画再生時にはノーマルよりもスマートのほうが滑らかにはなりますが、それでもかなりのコマ落ちが確認できます。

 上の動画は前半は更新モードをノーマル、後半はスマートに設定して、ブラウザー上でYouTube動画を再生したものです。ノーマルでは白黒反転した画像が間に挟まります。

 電子書籍リーダーでのページめくりの滑らかさはアプリによって大きく異なります。許諾の都合でKindleアプリでの挙動しかお見せできませんが、Kindle→HUAWEI MatePad Paper標準電子書籍リーダー→Dolyの順番でページ送りが滑らかになります。

 Kindle、HUAWEI MatePad Paper標準電子書籍リーダーでは、更新モードがスマートでも白黒反転した画像が挟まります。しかしDolyでは不自然な挙動は皆無です。DolyはHUAWEI MatePad PaperのE Inkディスプレーに合わせたチューニングが施されている可能性があります。

 前半は更新モードをノーマル、後半はスマートに設定して、連続してKindleアプリでページめくりしました。Kindleアプリでは更新モードがスマートでも白黒反転した画像が挟まりますが、Dolyではそのような不自然な挙動は発生しません(鈴木みそ氏「ナナのリテラシー1」より)

 DolyがHUAWEI MatePad Paper標準電子書籍リーダーよりページめくりが快適だとは驚きました。メインの電子書籍サービスを乗り換えたくなるほどです。さて、次回はペンアプリの使い勝手、オススメアプリ、オススメ設定などについてお伝えいたします。

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