角川ゲームスは3月24日に「GOD WARS」開発チームが贈る新世代のロボットシミュレーションRPG『Relayer(リレイヤー)』を発売した。本作は、地球外生命体“Relayer(リレイヤー)”と、古代銀河文明の発掘を契機に、特殊能力者に覚醒した人類“スターチャイルド”との戦いを描いた壮大なスペースアドベンチャーになっている。
シミュレーションRPG(SRPG)とは、戦術性のあるウォー・シミュレーションゲームとロールプレイングゲーム(RPG)の物語性、育成システムを併せ持ったコンピューターゲームジャンル。古くは1983年『信長の野望』から始まり、今なお続く『ファイアーエムブレム』シリーズ、『スーパーロボット大戦』シリーズなど、長く愛され続けた作品も多い。
初期のSRPGは2Dで描かれ、敵との戦闘は味方が左から右へ、敵は左から右へ攻撃するという形式が多かった。一方で、マップ上での移動がへクスやマス上で行なわれるのは、この黎明期からすでに確立されていた。
その後、家庭用ゲーム機やPCのスペックが向上、ゲーム開発用ソフトが進化を遂げたことで、映像のクオリティーが上がり、アドベンチャー要素も増え、物語性のある作品が増加。キャラクターに声が付くなどの進化を遂げる。
バトルシステムとしては、味方から敵へ、敵から味方へという一方通行の攻撃だけでなく、反撃や援護攻撃の要素なども加わった。当初は家庭用ゲーム機やPCのタイトルが多かったが、2010年代以降は携帯ゲーム機のほか、スマートフォン(スマホ)の普及、ゲームメーカーのスマホゲームへの参入の流れから、スマホ用タイトルが増えた。
近年の次世代ゲーム機やハイエンドなゲーミングPCでプレイするような、3Dの美麗なグラフィックスで描かれた巨大メカや戦艦で戦う、ハイクオリティーなゲームよりは、どちらかといえば手軽に遊べるタイトルが増えているような印象を受ける。
そんな中、SRPGに一石を投じる作品として注目を集めたのが『Relayer』だ。『Relayer』は、3Dで描かれた美麗でリアルな背景マップを舞台に、クォータービュー視点でバトルが行なわれる。
古代銀河文明の技術を解析して作られた人型兵器「ステラギア」、敵や地球連合政府軍が搭乗する「クエーサー」、ボスが搭乗する「ダークギア」と、さまざまなオリジナルのメカが登場することも、ロボットゲームに飢えたゲームユーザーの食指を動かすのに十分な魅力になっている。
最近のSRPGの多くは剣と魔法のファンタジー作品が多く、ロボットを題材としたSRPG作品というと、すでにサービスが終了した『StraStella』を除けば、『スーパーロボット大戦』シリーズくらいだろう。アクションゲームにしても『アーマード・コア』シリーズの新作が出なくなって久しい。もちろん、まったくない訳ではないが、数は減っているという中、『Relayer』に期待している人も多いと感じる。
リアルな3Dロボットによる戦闘アニメーション、独自性の高い戦闘システムに加え、発売した後の声として先が気になる壮大なストーリーへの高い満足度が、本作の高評価ポイントになっている。既存のロボットアニメーションや漫画作品をベースとせず、新規IPとして1から3Dモデルを作り、魅力的なキャラクターを活かす、宇宙規模の壮大なストーリーは、同社の本気度が伺える。
このように、『Relayer』は既報となる角川ゲームス 代表取締役社長 安田 善巳氏のインタビューでも語られているように、ロボットSRPGへの熱い想いが結集した作品に仕上がっている。では、実際にどういったゲームなのか、その魅力について迫ってみたい。
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