本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「SORACOMの契約回線数が400万を突破!最新のIoT事例をご紹介」を再編集したものです。
IoTプラットフォームSORACOM提供開始から約6年半、SORACOM Airの「契約回線数」が、400万を突破 しました。
これもひとえにSORACOMをご利用のお客さま、パートナー企業のみなさま、IoT開発者のみなさまのおかげと心より感謝申し上げます。
IoT、新たな3つの潮流
プレスリリースでは、3つの新たな潮流として「グローバルにおけるIoT活用拡大」「増加するコネクテッド製品・サービスを支えるeSIM」、そして「SORACOMサービスで実現する迅速な市場投入」について事例を交えてご紹介しました。
- グローバルにおけるIoT活用拡大
- Pebblebee様:大切な犬やモノを見守るパーソナル・トラッカー「Pebblebee Found」
- 増加するコネクテッド製品・サービスを支えるeSIM
- ポケトーク様:外国語での双方向コミュニケーションを実現するAI通訳機「ポケトーク」
- ハローライト様:照明の点灯から生活リズムの異常を遠隔から把握し家族に通知、 高齢者を自然に見守るIoT電球「ハローライト」
- SORACOMサービスで実現する迅速な市場投入
- ミクシィ様:「家族アルバム みてね」提供するミクシィ社では、小さなお子さまをもつ親御さんのために、子供が携帯しやすい子ども向けGPS
上記事例の詳細は、プレスリリースをご覧ください。
ソラコムは、IoT活用のアイデアを持つ誰もが、そのアイディアを実現できるようにする「IoTの民主化」を掲げ、プラットフォームをより使いやすく拡充してきました。その結果、製造、物流などの産業DX(デジタル・トランスフォーメーション)から、農業や防災など持続可能な地域社会を支える取り組みに至るまで、さまざまな業界・規模のお客様にご活用いただいてます。
本ブログでは、最新IoT活用事例動向を軸に、社会への浸透するインフラとしてのIoTについてご紹介します。
IoTからはじまる製造業DX
ソラコムでは、お客さまのDX成功プロジェクトから見えてきた「DXの4つのステージ」をセミナー等でご紹介しています。
現場をデジタル化し(ステージ1)、複数の拠点やビジネスでリアルタイムでデータ取得ができるようになる(ステージ2)と、これらのデータを分析して人の代わりにシステムが意思決定をしたり、プロセスの自動化やリモート制御が可能になります(ステージ3)。そして、最終的には、事業間、さらには業種を超えたデータ連携により、デジタルファーストなビジネスが生まれます(ステージ4)。
IoTは「モノやコトといった現場のデジタル化」する技術です。まさに、DXを実現する中心的存在がIoTと言えます。
たとえば、三菱重工業様では、石油・化学プラントの点検を行うロボットを開発し、リモート点検を実現しています。また、AGC様では、人手で行っていた材料タンクの残量検知をセンサーに置き換え、蓄積したデータを分析し在庫管理を全自動化されました。
日本瓦斯(ニチガス)様では、ガスの検針作業を自動化し、加えて集金に関わる作業も電子決済を取り入れてデジタル化したことで、営業所業務と顧客接点をデジタル化し、新たな利用体験をお客さまに提供されています。
ここで紹介した事例の詳細は、以下のページをご覧ください。
- 三菱重工業様:海上の石油・化学プラントの無人点検をIoTロボットがサポート。データ活用で更なる価値創造を目指す
- AGC様:IoTで、材料タンクの在庫管理を全自動化。年500時間の削減を達成
- 日本瓦斯様:IoTデバイス「スペース蛍」の活用で、営業所をデジタル化、人的コストを削減し、事務員ゼロを実現
地域の暮らしを便利に、豊かにするIoT
地域社会においてもIoT活用が進んでいます。モビリティの分野では、除雪機の運行情報状況を住民にお知らせするシステムや、路線バスに代わる新たな公共交通として “オンデマンドバス” の運行が実現しています。
農業などの一次産業でのIoT利用も活発です。広大なサトウキビ畑の雨量検知による収穫タイミングの予測や、ビニールハウス内の生育環境を計測することで生育改善に役立てる試みが実施されています。
防災においてもIoTの利用が始まっています。氾濫の恐れのある河川に水位計を設置し、その情報を近隣住民にお知らせする仕組みに活用されています。
また、センサーなどのハードウェアやクラウド、そして通信といったIoTの要素が安価かつ手軽に利用できる環境が整ったことで、IoTによるセンシングや位置情報トラッキングを、官学の先端的な研究にも活用いただけるようになりました。
ここで紹介した事例(一部)の詳細は、以下のページをご覧ください。
- コガソフトウェア様:IoTを活用したオンデマンドバスの運用で高齢者の外出を助け、高齢化社会の課題解決へ
- IT工房Z様:園芸施設の遠隔監視で異常を検知し、生育ノウハウデータを共有して地域の生産性向上へ
- 亀岡電子様:IoTで浸水を検知し、水害時の住民避難を後押し。安価な小型デバイスで、自治体の導入進む
持続可能な社会に向けた取り組みにもIoT
これからの社会において、SDGs (持続可能な開発目標) に示されているように、企業のビジネスを通じて、世の中の課題を解決し、よりよい社会づくりに貢献していくことが求められるようになってきました。この分野においても、IoTは活用されています。
Hacobu様では、紙やFAXなどまだアナログな業務の運送会社の業務をデジタル化し、関わる企業全体で配送を最適化することで、CO2排出量削減など環境に配慮した経営への関心に応えようとしています。
クックパッド様では、生産者や商店と消費者がダイレクトにつながることで、新鮮で魅力的な食材をアプリから安価かつスピーディーに購入できるサービス「クックパッドマート」を提供しています。生産者や商店からダイレクトに食材が送られる仕組みは、数多くのセンサーなどIoT機器を用いて実現しています。
ここで紹介した事例の詳細は、以下のページをご覧ください。
IoTの適用フィールドは創業時に考えていたよりも広く、多くのIoTクリエイターにより、新しいアイディアが次々と社会に実装されつつあります。引き続きソラコムは「IoTの民主化」を掲げ、社会やビジネスに新しい価値をもたらし、進化させようと挑戦するお客さまをサポートしていきます。
― ソラコム 田渕
投稿 SORACOMの契約回線数が400万を突破!最新のIoT事例をご紹介 は SORACOM公式ブログ に最初に表示されました。
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