欧州発のCPaaS事業者が日本語でのサービス提供・サポートを開始
Infobipが国内の事業を再起動 カスタマーエンゲージメントとコンタクトセンターなどを投入
2021年11月29日 18時30分更新
2021年11月29日、Communication PaaSをベースにしたCXサービスを手がけるInfobip(インフォディップ)はプレス説明会を実施。カントリーマネージャーの齋藤稔氏が会社概要や日本でのビジネス展開を説明した。
欧州発のユニコーン 単一インターフェイスでCXサービス全体を扱える
2006年に創業されたInfobipはクラウド型コミュニケーション基盤であるCPaaSを手がける。CPaaSのリーダーとも言える北米のTwillioに対して、Infobipはロンドンに本社を置くヨーロッパ発のユニコーン企業で、来年のIPOに向けて事業を拡大中。グローバル拠点は70拠点、社員数が3500人以上、B2Bの顧客は1万社に上るという。
現在はオムニチャンネル対応のCPaaSを基盤として、カスタマーエンゲージメントの「MOMENTS」、コンタクトセンターの「CONVERSATIONS」、チャットボットの「ANSWERS」、CRMプラットフォームの「PEOPLE」などのソリューションをSaaSとして展開している。複雑な顧客向けのメッセージングをシンプルにし、オンボーディング~エンゲージメント~リテンション~サポートまでのカスタマージャーニーを単一インターフェイスで扱えることを大きな売りとする。
また、各種の認証や不正IDの利用管理などセキュリティ機能も充実しており、ISO27001、SOC2 Type 1、HIPPAなどの標準規格にも準拠している。さらに、アドビやマイクロソフト、セールスフォース、オラクルなどのマーケティングサービスや各種SNS、モバイルメッセージングとも幅広く連携するという。
日本法人は2015年に立ち上げているが、これまで大きな動きはなかったこともあり、改めて再起動となったとのこと。今回、カスタマーエンゲージメントのMOMENTSとコンタクトセンターのCOVERSATIONSなどのソリューションを日本語で提供・サポートすることを発表した。また、海外ビジネスを検討するグローバル企業やEC事業者、プラットフォーム企業などをフォーカスとして国内体制を強化。アライアンスやパートナーシップも強化し、日本で用いられるツールやアプリとの連携も進めていくという。