完璧なクーリング機構でハイパフォーマンスを安定して発揮
最後にパフォーマンスをチェックしよう。まずCPU性能だが、「CINEBENCH R23」は14526pts、「CINEBENCH R20」は5629pts、「CINEBENCH R15」は2284cbとなった。Core i7-11800H/RTX 3070という構成の「ROG Zephyrus M16」が13951pts、5398pts、2203cbだったので、ROG Zephyrus S17はすべてで約1.04倍のパフォーマンスを記録したことになる。
一方、3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは11060、Fire Strikeは23386、Port Royalは7189となった。ROG Zephyrus M16が9276、19991、5701だったので、ROG Zephyrus S17はその約1.19倍、約1.17倍、約1.26倍を記録したことになる。RTX 3080とRTX 3070のパフォーマンス差が表れた結果だ。
ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は7052.10MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は5145.99MB/sという驚異の速度を記録した。
PCIe 4.0 x4接続の2TB SSDを搭載しているが、そのなかでも高速なサムスン製「MZVL22T0HBLB-00B00」がスペック通りのパフォーマンスを発揮した結果だ。SSDの冷却効率も上がっている。
ゲームだけでなく、プロクリエイターの高い要求にも応える
超高速マシンなのだ
一般的にハイパフォーマンスなゲーミングノートPCは、冷却性能を向上させるためにある程度厚みが増えて、携帯性が犠牲になるが、ROG Zephyrus S17はキーボードがせり上がり吸気口が開放される独自冷却システム「Active Aerodynamic System Plus」を採用することで、厚みを19.99~22.5mmに押さえている。
また、約2.75kgという重量は17.3型4Kディスプレー、90Whの大容量バッテリーを考慮すれば軽い。
ROG Zephyrus S17はフラッグシップに位置づけられるゲーミングノートPCだが、100% DCI-P3の4Kディスプレーに、超高速のSSDを備えていることを考えれば、プロフェッショナルクリエイターの高い要求にも応える万能マシンなのである。