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PCIe接続のSSDやテンキー付きキーボード、光学式ドライブなどを搭載

5万円台ながらテレワークなどで役立つ機能が豊富な15.6型ノートPC「LIFEBOOK WAB/E3」

2021年07月29日 09時00分更新

文● 山口優 編集●市川/ASCII

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富士通クライアントコンピューティングの15.6型ノートパソコン「LIFEBOOK WAB/E3」

 富士通クライアントコンピューティングから、15.6型の全部入りホームノートパソコン「LIFEBOOK WAB/E3icon」が登場した。CPUはAMD 3020e モバイル・プロセッサー、GPUはAMD Radeon グラフィックス、メモリーは4GB、ストレージは256GB SSD(PCIe)といった構成だ。直販サイトの「富士通WEB MARTicon」では7万4800円だが、割引クーポンの適用で5万4800円というリーズナブルな価格で購入できる(7月27日現在)。

 割引クーポンの適用で5万円台から購入できる手頃さにもかかわらず、高速なPCIe接続のSSDのほか、テンキー付きキーボードや光学式ドライブなどを搭載しており、機能が充実しているのが大きな特徴。今回その実機を試すことができたので、製品の外観や使い勝手、パフォーマンスなどを2回にわたって紹介していこう。

使い勝手のよいエントリークラスのホームノートパソコン

 LIFEBOOK WAB/E3iconは、15.6型ディスプレーを搭載するスタンダードなホームノートパソコンだ。本体サイズはおよそ幅361×奥行き244×高さ27mmと、このクラスのノートパソコンとしてはフットプリントが比較的小さく、空きスペースの少ない机の上にも置きやすい。質量も約2.0kgと軽めなので、自宅で場所を変えて作業したいときなどにも気軽に持ち運べる。

本体前面。厚みは約27mmとなっている

本体背面

 天板のカラーは、ブライトブラックと呼ばれる光沢感のあるブラックが採用されている。細かいテクスチャーの上に透明なコーティングを施したような凝った仕上げになっており、洗練された雰囲気でチープさは感じない。逆に底面は革製品のようなシボ加工が施されていて、手に持ったときに滑りにくくなっている。このほか、ディスプレー周囲のベゼルは光沢ブラック、キーボード面はサラッとした質感のブラックになっており、同じ黒でも素材感や光沢感にメリハリがあって飽きさせない。

ボディーカラーはブライトブラックで、独特の光沢感が印象的

本体底面。革製品のようなシボ加工が施されており、手に持ったときに滑りにくくなっている

 続いてキーボードは標準的な配列で、キーピッチやキーストロークに余裕があるためタイピングはかなりやりやすい。テンキーも標準搭載されており、Excelなどの数値入力もスムーズ。とくに「00」キーや「Tab」キーがテンキー部分に搭載されているのは、表計算ソフトを扱うことの多い人には嬉しいポイントだ。

キーボードは標準的なJIS配列に準拠したもの。4列テンキーも搭載されている。タッチパッドは独立したクリックボタンが設けられており、ドラッグ&ドロップなどがやりやすい

 ちなみに、テンキーや矢印キーはほかのキーから少し離れてレイアウトされている。そのため、数字キーのつもりが「Enter」キーを押してしまったというミスもしにくく、手探りでもキーの位置を確認しやすい。これなら業務もはかどりそうだ。

 キーボードの奥には、電源スイッチとともに、使用頻度の高いウェブブラウザーやランチャー、サポート情報などを一発で起動できるワンタッチボタンが搭載されている。初心者にはありがたい機能といえるだろう。

電源ボタンの左には、3種類のワンタッチボタンが搭載されており、ウェブブラウザーやランチャー的なアプリなどを一発で起動できる

 タッチパッドは、独立した左右クリックボタンが設けられているタイプだ。クリックボタン一体型に比べるとジェスチャーなどに使えるスペースは狭くなるが、プレスやホールドがしやすいため、ドラッグ&ドロップなどを多用する場合はこちらの方が使いやすく感じる。

 インターフェースは、左側面に有線LAN、HDMI出力、USB 3.1 Type-A×2、USB 3.1 Type-Cが、右側面にはSDカードリーダー、USB 2.0 Type-A、DVDスーパーマルチドライブが搭載されている。在宅ワークではうっかり大切なデータを上書きしてしまうような失敗がありがちなので、上書きできないDVD-Rは意外に重宝する。また仕事の合間に息抜きで映画や音楽を楽しみたいときにも役立つ。別途周辺機器を用意しなくても標準でこうした光ディスクを扱えるのは便利だ。

本体左側面には、有線LAN、HDMI出力、USB 3.1 Type-A×2、USB 3.1 Type-Cが搭載されている

本体右側面にはSDカードリーダー、USB 2.0 Type-A、光学式ドライブ(DVDスーパーマルチドライブ)が搭載されている

DVDスーパーマルチドライブは光ディスクの読み込みおよび書き込みに対応

15.6型の没入感のあるディスプレー

 ディスプレーは、サイズが15.6型で、解像度がHD(1366×768ドット)となっている。視野角はそれほど広くなく、色再現性も標準的だが、グレアパネルを採用しているため黒の締まったメリハリのある表示が可能だ。

 パネル周囲のベゼルが細い狭額縁デザインを採用しているため、使用時にベゼルの存在を意識することはあまりない。しかもディスプレーを開いた際にキーボード奥が少し持ち上がって下部ベゼルが隠れる構造になっている。そのためDVDやYouTubeの動画などをフルスクリーンで再生すると、かなり没入感の高い映像体験が楽しめる。

狭額縁デザインのため、使用時にベゼルの存在を意識することが少ない。液晶の解像度はエントリークラスのモデルとしては標準的なHD(1366×768ドット)となっている

視野角はそれほど広くなく、斜めからだと色味が若干変わって見える。ただしまったく見えない訳ではなく、表示内容を確認するのには十分

ディスプレーを開くとキーボード奥側が持ち上がって下部ベゼルが隠れる構造になっており、没入感の高い映像体験が可能。同時にキーボード面に傾斜がつくため、タイピングもしやすくなる

 スピーカーはキーボード奥に装備されており、開口部が上を向いているため、音が自然な感じに広がるようになっている。また、音響技術で世界的に有名なスウェーデンのDirac社などが開発した音響補正アプリ「Dirac Audio」が搭載されており、コンテンツに合わせて手軽にサウンドを最適化することができる。おうち時間に映画やドラマ、音楽などを楽しみたいユーザーにはありがたい機能といえそうだ。

音響補正アプリ「Dirac Audio」の画面。コンテンツに合わせて最適化されたサウンドを手軽に楽しめる

 これだけの機能を備えながら、5万台というリーズナブルな価格で購入できるのはかなり魅力的に思える。新しくパソコンを導入しようと考えている人や、テレワークなどで買い増しを考えている人には、ぜひ注目してほしいノートパソコンだ。

 お手頃ながらテレワークなどにも役立つ機能が充実したLIFEBOOK WAB/E3icon。今回は、その外観や使い勝手を中心に紹介したが、次回はベンチマーク結果などを交えながら気になるパフォーマンスを紹介していこう。

       
試用機の主なスペック
CPU AMD 3020e モバイル・プロセッサー
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス
メモリー 4GB
ストレージ 256GB SSD(PCIe)
光学式ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレー 15.6型ワイドHD(1368×768ドット)
通信規格 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)+Bluetooth v5.0、有線LAN(1000BASE-T)
インターフェース USB 3.1 Type-A×2、USB 2.0 Type-A、USB 3.1 Type-C、SDカードリーダー、マイク・ラインイン・ヘッドフォン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子、HDMI出力端子
内蔵カメラ 約92万画素ウェブカメラ
バッテリー駆動時間 約8.4時間
サイズ/重量 およそ幅361×奥行244×高さ27mm/約2.0kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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