本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「上限変更ができないクォータの存在を知る #Azureリレー」を再編集したものです。
以前の投稿で、Azureにはクォータ上限という概念があり、リソース作成はクォータ範囲内でしかできない、ただしクォータ上限の引き上げが要求できる、という紹介がありました。
vCPUに関しては上限の引き上げが可能ですが、上限の引き上げが不可能なリソースも存在します。
CDNプロファイルは上限の引き上げが不可能
CDNプロファイルは、サブスクリプション単位に25個までしか作成できません。
クォータ上限の引き上げを要求したところ、上限増加はサポートされていないとのことでした。
1つのCDNプロファイルに複数のCDNエンドポイントを作成可能なので、CDNエンドポイントを大量に作成する場合は計画的に設計する必要があります。
1つのCDNプロファイルに含められるCDNエンドポイントの数は25となっているので、大規模な仕組みを作る際はこちらも注意が必要です。
まとめ
大規模なAzureインフラを構築する際は、クォータ上限の引き上げが可能かの確認も含め、クォータ上限に関する設計が必要です。
特に同一サブスクリプションに動的にリソースを作成する場合、リソースのスケールアウトを大幅に計画する場合は要注意です。
必要に応じてサブスクリプションを分割するなどして対応しましょう。
松枝 宏樹/FIXER
名古屋事業所所属。
得意分野はC#、ASP.NET、terraformなど。
最近はdocker、K8s関連を勉強中。