本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「Azure 系コミュニティ参加のススメ #Azureリレー」を再編集したものです。
今回はAzureの技術系コミュニティについてご紹介します。
目次
はじめに
技術者コミュニティとは
コロナ時代のコミュニティの現状
藤井自身とコミュニティの関わり
藤井が参加したことがあるAzure 系コミュニティのご紹介
JAZUG(Japan Azure User Group)
JSSUG(Japan SQL Server User Group)
OSS on Azure 非公式コミュニティ
最後に
はじめに
技術者コミュニティとは
技術系コミュニティとは、主にIT系の分野で盛んに開催されている、エンジニアの情報交換と人的交流を目的とした団体で、エンジニア自身による自主的な勉強会を活動の中心としています。新型コロナの流行以前は、勉強会の後に懇親会もやることが一般的でした。勉強会の開催の案内や参加者の募集はconnpassなどの各種Webサービスからアクセスできます。
コミュニティは技術者個人の自主的な活動を基本とし、企業が後援スポンサーのような形でかかわることは珍しくないものの、コミュニティ活動とビジネスは一線を引くことが、多くのコミュニティでは基本的なお作法とされています。コミュニティ内での採用活動や営業活動を行うことはマナー違反となるケースが多いです。たとえ「Azure 系コミュニティ」であっても、Microsoft 社の立ち位置はあくまで「後援」であり、主体となって活動しているのはMicrosoft 社外のエンジニアです。現役のMicrosoft社員がコミュニティ勉強会に登壇するとしても、「個人資格」で参加しているという考え方です。
エンジニアとって、業務時間外のプライベートの時間を使って、コミュニティに関わる意義とは、単なる技術的な「お勉強」以上のものがあります。参加する意義とは他社も含めた業界全体のトレンドを観測することであり、自身の技術者としてのレベルについて、勤務先の社内だけでなく業界内での想定的な位置について自覚することでもあります。
これはAzure 系ではなくAWS系コミュティで言われていることですが、「コミュニティにつながっていない技術者とは、インターネットにつながっていないパソコンのようなものである」という格言があります。
コロナ時代のコミュニティの現状
新型コロナ流行が日本でも問題になり始めた2020年3月以降、物理的に会場に集まって実施する形式の勉強会および、その後の懇親会が開催されるケースはほぼ無くなり、全てのコミュニティがオンラインでの開催に移行しています。
コミュニティが開催がオンライン化することにより、従来の「エンジニア同士の人的交流」というコミュニティの重要な側面について課題が未解決である一方で、地方在住のエンジニアが首都圏在住のエンジニアと同じ条件で、コミュニティに参加できるようになりました。従来のオフラインで開催する形式だと、首都圏にほぼ集中し、関西圏で多少は開催される以外は、地方在住のエンジニアはコミュニティに参加できない時代が有りました。
藤井自身とコミュニティの関わり
藤井自身が初めてコミュニティに参加したのは社会人1年生の終わりの2013年の冬頃で、本格的に参加するようになったのは2014年ごろからです。藤井はFIXER入社前の前職では大阪で勤務していたのですが、FIXERに転職した理由はコミュニティ活動に参加しやすい首都圏に引っ越したいというのが、転職の最大の理由でもあったりします。
ここ最近は忙しくなってしまって、コミュニティに参加できずにいますが、2019年には「Global Azure Bootcamp 2019」というJAZUGというコミュニティのイベントで、自分で登壇していたりもします。(タイトルは「ARMテンプレートを使い倒せ!ソシャゲを支えるInfra as Codeの極地」)
藤井が参加したことがあるAzure 系コミュニティのご紹介
藤井が参加したことのある各Azure系コミュニティについて、その特徴などを紹介します。
JAZUG(Japan Azure User Group)
JAZUG(Japan Azure User Group)は日本におけるAzure系コミュニティの最も中心にして王道ともいえる存在です。他のAzure系コミュニティの参加者もJAZUGにほぼ関わっているといっても過言ではありません。
現在はオンライン形式で、ほぼ月一回、平日の夜に勉強会を開催しています。テーマは「Azure全般」が対象であり、レベル設定も初心者向けからマニアックな上級者向けまで、様々です。
年二回、それぞれ「Global Azure Boot Camp(例年4月)」と「JAZUG総会(例年9月)」というタイトルで、土日の丸一日を使って大規模な勉強会を開催しており、日本在住のAzure 系技術者なら必須参加です。
JAZUGには関西支部もあり「関西Azure勉強会」の別名で活動しています。
JSSUG(Japan SQL Server User Group)
JSSUG(Japan SQL Server User Group)は厳密には「SQL Server系勉強会」であり「Azure 勉強会」ではないのですが、藤井が参加している印象では発表されるテーマの半分以上は「Azure 上のデータベース」であるため含めました。毎月1回土曜日に丸一日の勉強会を開催しています。
レベル設定は中級以上が多い印象ですが、データベースについてがっつり勉強出来るのでお勧めです。
OSS on Azure 非公式コミュニティ
OSS on Azure 非公式コミュニティは最後に勉強会が開催されたのが2018年10月と最近は開催されていないのですが、テーマがOSS on Azure と非常にホットなテーマで藤井も動向を注視しています。実は2020年2月に再始動に向けた決起集会が開催されて、藤井自身も参加しているのですが、運悪くその直後に新型コロナの流行が始まってしまい止まっています。もしワクチンが普及して、新型コロナが終息したら藤井自身も運営メンバーに志願を考えていたりします。
最後に
ITエンジニアをやっていることの最大の醍醐味はコミュニティ勉強会であるといっても過言ではありません。今はオンライン開催で、地方在住でも気軽に参加できる時代でもありますので、未参加の人はぜひともCompassのアカウントを作るところから始めてみてください。
藤井 廉/FIXER
Cloud Solutions Engineer
保有資格:
Microsoft Azure Solutions Architect Expert(AZ-300 & AZ-301)
Microsoft Azure Developer Associate(AZ-203)
Microsoft Azure Security Engineer Associate(AZ-500)
Microsoft Azure Administrator Associate(AZ-102:制度変更により廃止された「70-533 Microsoft Azure Infrastructure Solutions の実装」の既合格者を対象とした移行試験で、AZ-103と同等の資格)