この記事はFIXER Advent Calendar 202022日目の記事です。
FIXER HRの伊藤です。
今年の就職活動は大きく変わりましたね。
新型ウイルスの影響で、学生さんも人事さんもそれを支える企業の皆さんも、大変な思いをしていると思います。
各説明会はオンラインでの開催へ替わり、学生も人事も普段の場所から参加するようになりました。
昨年の今頃は、全国を飛び回り、学校に訪問して先生や学生と話したり、クラウドの講義をしたりしていました(去年の出張費用がとんでもないことになっていたのを思い出します)
そんななか、例年参加させてもらっている、とある高専の企業説明会も”オンライン開催”となりました。
今年は、オンライン説明会を開催する前に、学生の皆さんは企業が作成した「6分間の事前プレゼン動画」を前日までに見て、当日どの企業のオンラインブースへ行くか決める、という流れで開催されました。
しかもその「事前プレゼン動画」は、学生を始め、教員やキャリアセンターの方が「審査をする」というのです!さらに、一番評判が良かったプレゼン動画には「ベストプレゼンター賞」が授与されるとのことで…
結果、タイトルの通りなんですが、なんと”参加企業全90社の中で1位「ベストプレゼンター」“に輝いてしまいました!
前置きが長くなりましたが、今回は「その動画制作に結構こだわったよ」という話をしたいと思います。
やるからには上位を目指す
せっかく提出する動画なので、やるからには上位を目指す、と意気込んて取り組みました。
今回こだわったポイントは、
① 基本を忠実に
② YouTuberを目指す
③ 他社のちょっとだけ先を行く見せ方をする
です。
どんなことをしたか、それぞれ触れていきます。
① 基本を忠実に
当たり前ですが、プレゼンの内容は、プレゼンの基本を押さえて作りました。
・相手が知りたいことを伝える
・ワンスライド、ワンメッセージにする
・シンプルな内容にする
・見た目を美しく整える
・(今回限りですが)審査基準を不足なく盛り込む
事前に審査基準が公開されていたので、そこは確実に押さえた内容にしました。
短い時間で紹介するので色々と詰め込みたくなってしまいますが、その気持ちはグッと抑えて、必要最小限をしっかりと伝えることに。
② YouTuberを目指す
公開範囲は1学校ですが、気持ちはYouTubeに載せられる動画を作るぞ! です。
そこで、YouTuberが何にこだわってやっているのか調べました。
今回見習ったのは「機材をこだわること」と「動画編集の工夫」です。
■YouTuber見習い①:機材にこだわる
用意できる範囲で、最大限の環境を用意しました。使用した機材は↓↓こんな感じです。
<動画撮影>
・iPhone 8
→ 素材映像撮影用カメラ。
・DJI Osmo Mobile 3
→ スマホ用ジンバルです。
採用活動でオンライン社内見学やっており、その時に会社で購入したものです。
・logicool ウェブカメラ C920n Pro HD
→ プレゼン撮影用カメラ。会議室にセットされてるのを使いました。
・YAMAHA YVC-300
→ スピーカーマイク。こちらも会議室にセットされてるのを使いました。
・リングライト
→ Amazonで売ってる3000円くらいのものを自前で用意しました。
<動画編集>
・Macbook pro
→ 普段の業務で使ってるマシン。
・Adobe Premiere pro
→ 動画編集ソフト。採用広報用に持ってたAdobeアカウントで利用。
正直、AviUtlなどの無料ソフトでも代替可能です。
・Zoom
→ 素材映像録画用に利用。
・PowerPoint
→ 言わずもがなプレゼン資料作成。
以前から説明会はオンライン配信していたので、割と充実した機材が揃ってます。
とはいえ、撮影環境はできるだけ良くした方が良い、です。例えばノートPCに備え付けのカメラは画角調整も難しくおすすめできません。ここの手を抜くと、見え方も雑になったり、差別化できません。
■YouTuber見習い②:動画編集の工夫
動画の編集では、↓↓こんなことを真似しました。
・不要な間をカットする
→ とにかく要らない間をカットしました。その時に呼吸音なども取ったり。
・喋る内容とリンクするプレゼン内容にする
→ YouTuberってテロップ上手に駆使してますよね。
そこまで上手なテロップを準備している時間がなかったので、プレゼンの資料をテロップ代わりに使いました。
・BGMを使う
→ 動画のなかで、動画を使って社内風景を紹介しました。
ただ社内を説明するだけだと味気ないので、テレビ感のあるBGMをうっすら入れました。
・映像は明るめにする
→ 明るい印象の動画にするために、リングライトで自分を照らしました。
あると無いとでは結構印象違います。
YouTuberってすごい。ちょっとエッセンス取り入れるだけでも、だいぶクオリティー上がった気がします。
③ 他社のちょっとだけ先を行く見せ方
どの企業さんも趣向を凝らした動画を出してくるなか、少しでも他の企業と違う動画を、ということで、負けじと工夫しました。
■プレゼンの中に自分を出す
Zoomには、プレゼンの中にプレゼンターを同時に表示させる機能があります(正確にはプレゼンターのバーチャル背景にプレゼンを表示することができます)。
まず、喋ってる自分を表示して、「想いよ、届けーーー!」って感じでプレゼンしたかったんです。
「OBS studio」とか「mmhmm」とか使ってもできますね。
それらはまだ使いこなしてないんで、今回はZoomの機能を使ってやりました。
「mmhmm」については、河野くんの「リモート会議を成功させる仮想カメラアプリ、mmhmmのベータ版を使ってみた。」でも触れられてます。最近、ver1.1がリリースされましたね。
■動画の中に一風変わったシーンを入れる
このご時世、会社訪問に行きたくてもなかなか訪問も難しい状況です。でも学生さんからしたら、働くところ、知っておきたいじゃないですか。先輩たちが働いている雰囲気を見て、自分が働くイメージをしたいじゃないですか。
なので、そういうシーンを盛り込もうと、”オフィス内をタイムラプスで撮影して紹介する”をやってみました。
iPhoneとDJI Osmo Mobile 3を使って撮影しました。Osmoの機能で、タイムラプスを取りながら、自動で画角を変えてくれるんですよ。
その機能を使って、オフィス内を撮影しました。
というような点にこだわって全て自力で制作、そして「ベストプレゼンター賞受賞」という結果を収めることができ、その甲斐もあり、オンライン説明会当日はたくさんの学生さんにブースにお越しいただけました!
想いを持ってこだわれば、見てくれる人はちゃんと見てくれる!んですね。
その後、受賞した結果と動画を社内で共有しました。
Yくん「伊藤さん、〇〇高専卒2名じゃなくて、3名っすよ」
伊藤 「ごめんなさい、大事なとこ間違えました…」
神は細部に宿ります!しっかりと確認しましょうね!
伊藤 翼/FIXER
好きなAzureサービスはCognitive Services全般。ビールとロックと自然を愛するジンジニアです。 FIXER採用チームのリーダーを務める傍ら、全国の高専・大学で講師としてクラウド技術の普及を行っています。 元々エンジニアとして、システム開発運用〜プロジェクトマネジメント、AI活用推進するR&Dチームの牽引などしておりました。