第10世代Core搭載、4K 有機ELも選べる!
国産の使いやすいノートPCながら、コスパにも優れた富士通15.6型「LIFEBOOK WA3/E2」は様々な用途に使える万能マシンだ
2020年09月25日 09時00分更新
富士通クライアントコンピューティング(以下、富士通)で販売中の「LIFEBOOK WA3/E2」は、2020年6月に発売した、第10世代のCoreプロセッサー搭載の15.6型ノートパソコンだ。通常価格は13万6480円だが、購入時に18%オフのクーポンを適用すると11万1913円で購入できる(9月24日現在)。
その特徴はなんといっても豊富なBTOカスタマイズに対応している点にある。同社の直販サイト「富士通WEB MART」でカスタマイズができ、CPUはCore i3-10110U、Core i5-10210U、Core i7-10510Uから選択でき、メモリーは4GB、8GB、16GB、32GBまで、ストレージは約500GB HDD、約1TB HDD、約512GB SSD、約1TB SSDのほか、約256GB SSD+約1TB HDD、約512GB SSD+約1TB HDDから選択可能。
ディスプレーは標準だと1920×1080ドットだが、1366×768ドット、もしくは3840×2160ドット(4K 有機EL)に変更できる。光学式ドライブは標準だとDVDスーパーマルチドライブだが、Blu-ray Discドライブにも強化可能。OSはWindows 10 Home(64bit)のほか、Windows 10 Pro(64bit)に強化できる。
今回は、主にLIFEBOOK WA3/E2の外観を紹介する。
シンプルで上質なスタンダードノート
今回試用したのはメタリックブルー。メタリックブルー以外にも、ブライトブラック、プレミアムホワイト、ガーネットレッドのカラーバリエーションを用意している。いずれも光沢感のあるカラーで、表面はツヤツヤとしている。
メタリックブルーのトップカバーは、アルミ風の光沢を持った、深いブルーだ。光沢感のあるカラーのノートパソコンは指紋が目立つことが多いのだが、このカラーの場合、地の色が、表面に付着した手の脂などがギリギリ目立たないほどの明度で、指紋はそれほど目立たない。
グレーやブラックといった普遍的な色よりは少し個性を持たせたい、でも、汚れやすいのはイヤだというユーザーにはいい選択になるだろう。
キーボードフレーム、パームレスト周りは素材感を変え、ヘアライン調に仕上げている。ボトムカバーは、富士通お得意の革シボ調だ。
フォルムはいたってスタンダードなのだが、パーツによって素材感を使い分けることで、見るポイントによって印象の変わる面白いデザインに落ち着いている。また、無塗装の樹脂を全面に使うことの多いリーズナブルなノートパソコンと比較すると、一線を画する高品位感にもつながっている。
プリズムクリアキーのさりげない彩り
LIFEBOOK WA3/E2のキーボードレイアウトには特徴がある。まず、キーボードフレームのギリギリまでキーピッチを寄せている点だ。キーピッチは約18.4mm、キーストロークは約2.5mmとやや余裕のあるサイズのキーボードであり、アルファベットキーとテンキーとの間には少々の隙間を持たせている。
個人的には、テンキーとアルファベットキーのあいだに隙間があるかどうかはかなり重要なのだが、読者の皆さんはいかがだろう? エンターを押したときにテンキーをミスタイプする可能性があると、私にとっては打鍵時にかなりのストレスになる。「あーまた4を押しちゃったよ!」という感じで。だが、LIFEBOOK WA3/E2の余裕を持ったキーボードなら、デスクトップパソコンの外付けキーボードに慣れているユーザーにも使いやすいはずだ。
上下左右の四方向キーは、キーボードの収まる長方形から、すこしだけ下に飛び出たようにレイアウトされている。パームレストの形状もそれに合わせてある。なだらかな曲線がデザイン的にもアクセントになっていて、見た目にも楽しい。
またキーには、ここ数年の富士通が好んで使っている「プリズムクリアキー」を採用。半透明のプラスチック素材のキートップを塗装しているもので、斜めから見ると、側面部が透き通っているのがわかる。
キートップは微妙にくぼんでおり、打鍵時の指へのフィット感も良好。使いやすさをしっかりと確保しつつ、素材やデザインに遊び心もある、完成度の高いキーボード/パームレストだ。
ディスプレーの発色もバツグン!
映像の鑑賞にも最適なノートパソコン
LIFEBOOK WA3/E2のディスプレーは1920×1080ドットのフルHD。15.6型でフルHDは、「離れているとドットは目立たない」という程度の画素密度だ。
同デザインの型番違いのモデル(LIFEBOOK WA-X/D3)には、4K(3840×2160ドット)の有機ELを搭載しているモデルもあるので、購入時は、好みや用途に合わせて検討しよう。
パネル方式は「スーパーファイン液晶」としていて公表していないが、視野角は広く、発色は鮮やか。映像の鑑賞にも向いたディスプレーであり、自宅での仕事に活用しつつ、エンターテインメント用途にも活かしたいという需要にはぴったりだ。
本機は最新の無線LAN通信規格であるWi-Fi 6にも対応しているので、無線LANでのインターネット接続時も、前世代のモデルより安定した動画の読み込みが期待できる。
いわゆる「尖った特徴」はあまりないのだが、反対に、外観や使用感にクセもなく、さまざまなシーンで、さまざまな用途に使いやすいノートパソコンに仕上がっている。
簡易な事務作業と、動画のストリーミング再生ならCore i3-10110Uと4GBメモリー、画像処理をするならCore i5-10210Uと8GB~16GBメモリー、動画も扱う機会があるなら、Core i7-10510Uと32GBメモリーにして、ストレージも大容量にするといった、使用シーンに応じて幅広く構成をカスタマイズできるのが魅力だ。
国産メーカーの使いやすいノートパソコンながら、価格的にも買いやすく抑えた魅力ある1台。この秋にノートパソコンの購入を検討しているなら、ぜひとも候補に加えてほしいモデルだ。
試用機の主なスペック | |
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CPU | Core i3-10110U/Core i5-10210U/Core i7-10510U |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス |
メモリー | 4GB/8GB/16GB/32GB |
ストレージ | 約500GB/約1TB HDD/約512GB SSD/約256GB SSD+約1TB HDD/約512GB+約1TB HDD/約1TB SSD |
ディスプレー | 1366×768ドット/1920×1080ドット/3840×2160ドット(4K 有機EL) |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ/Blu-ray Discドライブ |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB 3.2(Type-C)、USB 3.2(Type-A)×2、USB 2.0(Type-A)、HDMI出力端子、有線LAN、音声入出力端子、SDカードスロット |
サイズ/重量 | およそ幅361×奥行244×高さ27mm/約2.1kg |
OS | Windows 10 Home(64bit)/Windows 10 Pro(64bit) |